「合同な四角形を見つけましょう」
赤い四角形と合同な四角形を,先ずは自席から探していきました。
子どもたちが迷ったのは,⑤と⑥の図形です。
⑤はもとの図形が左右が反対になっています。「えっ?」という表情をした子どもが当初はたくさんいました。しかし,前時の「裏返してもぴったり重なれば合同」という ノート記述をふりかえり(これが本当の意味での「ふりかえり」です。必要感に迫られてふりかえったことに価値があります),図形の向きは関係ないことが見えてきました。
⑥はもともとは上下反対向きでした。「反対反対」の声とジェスチャーで,上下の向きを反対にしました。しかし,これだけでは不十分です。「もう1回反対にする」と声があがります。額面通りに読むと,もとにもどってしまいます。しかし,子どもの真意はそこではありません。上下反対にした四角形を,今度は左右を反対にするという意味でした。「反対にして反対」にすることで,もとの四角形を向きが揃います。
その後,実測に移っていきます。ところが「辺の長さだけ調べたらいいんじゃない」と声があがります。それに対して「角もいるよ」と声があがります。この部分は,このままでは抽象的なやり取りで,話の内容が共有されません。
ここで生まれてきたのが,「例えば」という例示でした。
「左の辺が(同じ長さのまま)下向きに動いて,上の辺も下向きに動いたら,辺の長さは同じだけど,違う図形になる」
板書中央上部の図が目の前に現れることで,子どもたちにも先ほどまでのやりとりが具体像として見えてきました。これで合同図形を判別するためには,辺と角の両方を調べないと正確ではないことが見えてきました。
当初の予想では,「反対にして反対」にする⑥は合同ではないと考える子どもが多数いましたが,実測の結果は合同であることが見えてきました。勘違いの一要因が対応する角の位置を間違えたことでした。比較する四角形の底角の左右を勘違いしたものでした。だからこそ,対応する角の位置を正確にとらえることが大切になってくるのです。