「平仮名は全部で何文字ありますか?」
右の平仮名を提示し,何文字あるのか予想をさせます。子どもの予想は様々でした。
150文字,300文字,450文字・・・
子どもからは「同じ紙がほしい」と声があがります。
そこで,右のプリントと同じものを子どもたちに配布します。子どもたちは,プリントの文字を囲んだり印を付けたりしながら文字数を調べ始めます。
しばらくすると,「多すぎる」「できない」という悲鳴?が聞こえてきます。一方,「10ずつ囲めば簡単だよ」「100ずつの方が簡単だよ」という声も聞こえてきます。そこで,どうすれば簡単に文字数を調べられるかを考えました。
「10のまとまりで数えれば簡単だよ」
「それよりも100のまとまりの方が簡単だよ」
「100は10が10個あるから大変だよ」
「あいうえお・・・の平仮名は4列で100だよ」
「あいうえお・・・の横は25文字だから,2列で50」
「だから4列で100の固まりになる」
平仮名横1列は25文字あります。そのため,
10ずつ囲んでいこうとすると,横1列には10の固まりが2.5個分となってしまい,3つ目の10の固まりはその1列の中では完成しません。これでは中途半端に見えてしまいます。ところが,平仮名は2列分で50文字になります。4列分では100文字です。このように捉えることができれば,中途半端に見えた25が素敵な数字に見えてくるのです。
平仮名4列分で100文字であることが分かれば,平仮名プリントを4列ずつ囲めば100の固まりがいくつ分あるかがすぐに分かります。このプリントには,100の固まりが10個分あるのです。従って,全部で1000文字あることが分かります。
100の固まりで数えるよさや1000は100の固まりが10個分で構成されている数の意味を,平仮名の文字数を数えることで発見することができた1時間でした。