前回お知らせした2年「水のかさ」の学習のその後です。
「水の多い方が勝ち勝負」では,子どもチームのコップが先に満タンになりました。そこで,次のように投げかけました。
「満タンのコップの水のかさを,アメリカの友だちにどう伝えたらいいかな?」
写真提示も動画送付もできないという条件で考えてもらいました。子どもからは,「コップの高さを教えればいい」というアイディアが生まれてきました。コップの高さは13㎝です。さらに,次の声が生まれてきました。
「それだけじゃあ,だめだよ。コップの横の長さも教えないとだめだよ」
ゲームに使用したのは円柱状コップです。底面部分の直径を教えないとだめだという指摘です。直径は10㎝でした。これで必要な長さはわかりました。ところが,子どもから再び声があがります。
「でもさあ,中が小さいかもしれないよ」(外側と内側に厚みがあるかもしれないという指摘)
「同じコップがアメリカにもあるかわかないでしょ。だから,それだけじゃあだめだよ」
「長さの時みたいに,世界で使える単位はないのかな?」
「そうだね。㎝とか㎜とかないのかな?」
この場面でも子どもたちは,長さの学習とつなげて世界共通の水のかさの単位の必要性に気付くことができました。
そこで,世界共通の水のかさの単位として「L」があることを教えます。その後,絵の具バケツや洗剤ケースなどの水の容量(かさ)を子どもたちに予想させました。
バケツの予想では「4L」「1L」の他に「5Lちょっと」という声があがりました。この「ちょっと」に対して,声があがります。
「『ちょっと』って,人によって違うよ」
「水にも㎝の下が㎜だったように,Lより小さい単位があるんじゃないかな?」
子どもの発想力は柔軟ですね!