次の問題を子どもたちに投げかけます。
「カレンダーが途中で切れてしまいました。□日は何曜日になるかな」
右のように,カレンダーは8日で切れています。そして,次のように尋ねます。
「25日は何曜日かな」
多くの子どもたちは,切れたカレンダーの続きの9日目から「9,10,11・・・」と数えていきます。地道に数えれば,何曜日かは分かります。しかし,「数えるのが大変」という声もあがります。
そこで,子どもたちは計算で曜日の特定ができないか考え始めます。これまでに学習したわり算を使おうと考えました。
「25÷7=3あまり4だから水曜日だよ」
「えっ? 火曜日じゃないの?」
同じわり算をしたのに,答えにズレが生まれました。「水曜日」なのか「火曜日」なのか・・・。
「1週間は7日でしょ。答えの3は1週間が3セットあるということ」
「そして,あまり4だから,日月火水と数
えて水曜日だよ」
「そうかな。前の『こぶたぬき』は,『ねこ』がぴったり。『こぶた』があまり1,『たぬき』があまり2,『きつね』があまり3。カレンダーも,7日がぴったり。だからあまり1は土曜。あまり2は日曜。あまり3は月曜。あまり4は火曜になる」
「だから,土曜日が『こぶた』と同じことになるんだ」
あまりのあるわり算との出会いで行った「こぶたぬき」の学習とカレンダーの学習をつなげる考えが生まれてきました。7日をぴったり(わりきれる)と考えることで,8日があまり1になることが見えてきます。この考え方を,「こぶたぬき」とつなげることで,子どもたちの理解は一気に深まっていきました。子どもの発想力は素晴らしいですね。
この後は,カレンダーには存在しない「62日目」を聞いたり,別の月のカレンダーで曜日を考えたりしました。曜日を考えながら,子どもたちは気がついたらあまりのあるわり算の計算練習をしていたことにもなります。