子どもたちに,次の問題を提示します。
「りんごとイチゴとキウイがあります。りんごはイチゴより3個多い8個です。キウイはイチゴより4個少ない1個です。イチゴは何個ですか。」
この問題文を書いている途中から,様々な声が聞こえてきました。
「ごちゃごちゃする・・・」
「『おおい』と『すくない』だ」
「2つやり方がある?」
「?????」
3種類の果物が登場し,しかも問題文も長文です。多くの子どもたちの頭には「?」マークが浮かんでいました。
そんな混乱の中で聞こえてきたのが「イチゴは真ん中の数だ」という声です。そこで,この声の意味を読解していきます。
「問題に『りんごはイチゴより3個多い8個』と書いてあるから,りんごが一番多い」
「問題に『キウイはイチゴより4個少ない1個」と書いてあるから,キウイが一番少ない」
「だから,イチゴはりんごとキウイの間の数」
問題文を少しずつ分解することで,3種類の果物の数の大小関係が見えてきました。この関係性が見えてくると,果物相互の数の関係も見えてきます。
「りんごは8個でしょ」
「2月26日は『多い』でひきざんだったから,今日は『多い」だからひきざん」
「たしざんすると,イチゴの数がりんごより多くなるからひきざん」
「『より』と問題にあるからひきざんだよ」
「りんごはイチゴより多いんだからひきざんだ」
問題文中の「より」に着目することで,イチゴはりんごよりも3個少ないという関係が見えました。ここが分かると,式も見えてきます。
すると今度は「キウイからもできる」と声があがります。これが授業冒頭の「2つやり方がある」につながる考えです。
「キウイは1個でしょ」
「キウイはイチゴより4個少ないんだから,1個より4個多い」
「だから,1+4で5個」
キウイを基準にしてもイチゴの数を求めることができることが分かりました。
その後,図でもイチゴの数を確認していきます。
問題場面に登場する対象を意図的に増やすとともに,その関係性も複雑にした問題を提示しました。情報を少しずつ読解・共有していくことで,問題場面を解決していくことができました。