「時計の文字盤をつないでいこう」
このように投げかけ,1時間飛ばし,2時間飛ばしと実験を進めていきます。2時間飛ばしの場面では,「12÷2で6だから正六角形」という式化する声が生まれてきました。12÷□をすることで,その商が完成する図形の辺や角の数になるという考えです。2時間飛ばしは,子どもたちの予想通りの結果になりました。
その後も,計算でできる多角形を予想してから実験を行います。3時間・4時間飛ばしまでは順調です。
ところが,5時間飛ばしになった場面で「無理」「小数だからできない」「12÷5=2.4で小数になる。2.4角形はない」と,声が続きます。さらに,次の声があがります。
「1時間飛ばしから順に,正十二角形,正六角形,正方形,正三角形となった。正三角形よりも小さい図形はないから,もう無理」
「二角形とかないもんね」
これまでに実験してきたデータをもとに,その先の図形が作図できないことを帰納的に説明してきた声です。子どもたちも,この声に共感しています。
本当に無理なのか,実験を進めます。しばらくすると,「できた」と声があがります。完成したのは,星形です。正多角形ではありませんが,辺の長さが等しい二十四角形です。
その後,6時間飛ばしを実験します。これはイメージ化が簡単でした。単純な直線が1本だけできました。子どもたちは,この先の7時間飛ばし以上はできないだろうと考えました。「でも,できるかも・・・」という声もあがります。
そこで,実感を行います。結果は,5時間飛ばしと同じ二十四角形が完成しました。この結果から,新たな気づきが生まれます。
「たすと12になる」
「7+5で12」
「5時間飛ばしは,(時計回りだと)5時になる。7時間飛ばしは,(時計と)反対回りだと5時になる。同じことをしているから,同じ図形ができる」
7時間飛ばし以降の図形を見つけるための12のきまりと,それが生まれてくる理由を演繹的に探る声が生まれてきました。