11月25日(土)に大阪府池田市で「愉しい算数授業をつくる研究会」を開催します。この研究会では,授業ビデオを上映します。子どものたちの姿を見ながら,愉しい授業の在り方を議論していきたいと考えています。
申し込みは,以下のアドレスからお願いします。
https://www.kokuchpro.com/event/b5df00e0de77120aa2d27c80a063cc88/
11月25日(土)に大阪府池田市で「愉しい算数授業をつくる研究会」を開催します。この研究会では,授業ビデオを上映します。子どものたちの姿を見ながら,愉しい授業の在り方を議論していきたいと考えています。
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今日は,大阪市で算数授業づくりセミナーに参加します。テーマは,「算数教科書を活用した授業づくり〜子どもの困り感に寄り添う授業づくりについて〜」です。
子どもを困らせない展開を意識する授業もあるようですが,私の授業はそれとは真逆です。困るからこそ,そこに新たな発想が生まれてくるのです。
今日は,困り感から出発する授業の作り方を先生方と考えて進めていきます。
本セミナーへのお申し込みは,以下のアドレスからお願いします。
https://www.kokuchpro.com/event/c212d7f59b53a5fe3c0775325b47987c/
今日は京都の小学校を訪問しました。全クラスの算数授業を参観しました。数年前から訪問している学校です。今回の授業は,多くのクラスで先生方の勉強の後がしっかりと見える内容でした。やはり継続して授業公開と授業評価を行うことが,先生方の指導力向上につながるのですね。
努力の継続以外,授業力を高めることはできないのではないでしょうか。その意味で,今回訪問した学校の先生方は,努力の継続が実を結びつつあると言えそうです。
くり下がりの引き算の学習も,3時間目です。子どもたちに「バナナ算で計算しよう」と投げかけます。1問目は11−2,2問目は12−3を提示します。子どもたちは,バナナ算を使って答えを導き出していきます。
2問目の計算が終わった子どもから,「また9だ」「おもしろいことがあります」と声があがります。そこで,「また9だ」の声の意味を読解していきます。
「11−2の答えは9。12−3の答えも9」
「も」という一文字を意識的に使い,答えが2問とも9になることを説明していきました。よい言葉を選択できました。
さらに「おもしろいことがあります」の声を聞いていきます。
「12から11に1減ってる。3から2も1減ってる」
「反対から見たら,11に1たすと12。2に1をたすと3。1ずつ増えてる」
「だから答えが9になるんだ」
「それはたまたまでしょ」
「違うよ。いつでも9になるよ」
被減数と減数の変化の関係と答えが9になることに,汎用性があるのかを巡るズレが生まれてきました。この段階では,クラスの考えはほぼ二分しました。
そこで,「どうしたら分かるの?」と尋ねます。
「他の式で実験したらいい」
「13−」
答えが9になる式のきまりの偶然性を確かめる具体的な式の事例が,子どもから生まれてきました。そこで,被減数の声が生まれた時点で説明を止めました。13が生まれた背景と,その続きを考えさせるためです。
「11,12と1ずつ増えているから,13にした」
「だから,反対側も2,3,4になる」
「1ずつ増えるから4になる」
実験する式として,13−4という式を子どもが見つけてきました。果たして,この式も答えは9になるのでしょうか。
実験の結果,答えは9。「やっぱり9だ」という声が子どもから聞こえてきました。しかし,まだ「たまたま」という声も聞こえます。その後も,きまりをもとに式を作り出し実験を進めていきました。
計算練習に式のきまり発見を組み合わせた1時間でした。
「ひきざん⑵」の第1時間目です。「折り紙が□枚あります。その内の9枚使います。何枚残っていますか」と問題を提示します。これだけで,子どもは動き出します。
「□は9より大きいよ」
「□が9だと残らないから,9はだめだね」
「問題に残るって書いてあるからね」
問題文をよく分析できる子どもたちです。問題文から,使えない数字を選択してきました。
その後,「□がどんな数だと簡単ですか」と尋ねます。子どもたちは,10を選択します。その理由を説明します。
「10は簡単」
「中途半端じゃないから」
「10はぴったりの数だから」
「10じゃないと,少し面倒」
「たし算は10を作った」
「でも,それはたし算だよ。今は引き算だよ」
簡単な数値を考える問題から,子どもたちは難しい数値になった場合の解き方へと考えを発展させていきました。そこで生まれてきたのが,たし算で10を作って計算した学習です。よき関連付けができました。
しかし,たし算とひき算は,真逆の計算です。果たして同じように計算ができるのでしょうか?
そこで,□に12を入れて実験します。「12−9」の中には10は見えません。すると,A男が両手の指を10本立てて,次にその指の中の9本を折って1本だけを立てる動きをしているのが見えました。そこで,この動きをクラス全員で読解していきます。
「最初に10を作る」
「次に9を引く」
「だから,残りが1になる」
12−9の中に,10−9が見えることを表現した動きをA男はしたのです。12−9のどこに,10−9が見えるのでしょうか? 今度はこの意味を尋ねます。
「12の中に10がある」
「その10から,ひく数の9を引くと1になる」
「まだ12の2が残っているから,さっきの1とたす」
「10−□にしたら簡単に計算ができる」
「それなら13−□でも簡単にできる」
たし算で10を作った学習が,形を変えてひき算にも活かされることができました。さらに,この考え方を使えば,他の計算も同様にできるというアイディアも生まれきました。
その後も,様々な式で10と作るアイディアの汎用性を実験していきます。最後は,この計算方法には「バナナ算」という名前が付きました。バナナ算で繰り下がりのある引き算の計算を次々と実験を進めた1時間でした。
私が講師を務める授業テラスでは,第6期生の募集を行っています。オンライン上で,プロの授業者になるための様々な技や考え方を学んでいくサロンです。算数だけでなく,国語や社会など各教科のプロフェッショナル教師から学ぶことができるサロンです。
ご興味のある方は,以下のアドレスからお入りください。
https://peatix.com/event/3752196/view
前回学習したたし算ピラミッドは3段までした。この時間は,段数をさらに増やしたらどうなるのかを考えました。
4段目を増やします。4段目を提示すると同時に,「15になる」という声が聞こえてきました。そこで,この声の意味をクラス全体で考えていきます。
「16の下だから15」
「18,17,16,15になる」
「1個ずつ減っていくから15」
「ずつ」を使って変化の状況を説明することは,1年生にはハードルが高い部分です。しかし,この時間の子どもたちは「ずつ」を使って,その変化を説明することができました。
これで4段目の答えが,15になることが分かりました。では,4段目に入る式はどのようになるのでしょうか。
子どもたちは,左端の四角の式が分かりやすいと考えました。ここに入る式は,全員が「9+6」だと考えました。そこで,その理由を尋ねます。
「3段目(左端)は,たされる数が9になっているから」
「1段目は9+9。2段目は(左端)9+8。3段目は(左端)9+7。たされる数が,9,9,9だから,4段目も9になる」
左端の四角のたされる数9の共通点に気がつきました。これが見えてくると,右端の四角の式も同様の視点から,「たす数が9,9,9だから」という理由で見えてきます。
子どもたちが悩んだのは,真ん中の2つの四角に入る式です。左から順に「8+7」「7+8」と考える子どもが多くいましたが,別の式を考える子どももいました。
上の段の数字の8の位置に影響をされる子どももいました。「3段目の8の真下に8が入る」などの考え方です。そこで,4段目の真ん中の2つの四角に「8+7」「7+8」の式を仮で入れてみました。すると,「あっ!」という声が聞こえてきます。新たな視点が生まれてきた証拠です。
「9,8になっている」
「9,8,7になってる」
「9,8,7,6になっている」
「(たされる数が)1ずつ減っている」
「反対から見たら,(たす数が)1ずつ増えている」
「あっ,上もそうなってる。2段目も(たす数が)1ずつ増えている」
縦方向の視点から,横方向の視点が生まれてきました。さらにその視点は,4段目だけにとどまらず2段目や3段目にも同様に当てはまることを子どもたちが発見してきました。部分の見方を全体へと広げていく見方は,1年生にはかなりハードルが高い見方です。しかし,このように少しずつこの見方も活用できるようになってきました。