2025年3月6日木曜日

円柱の展開図を作る

側面が長方形型以外の円柱の展開図作りに挑戦しました。
最初は側面が長方形以外の形を思い描くことが難しかった子どもたちですが,しばらくすると思考に火が付いたようです。様々な形が生まれてきました。

最後は,それらの中から1つ選んで実際に円柱を組み立てました。


 

2025年3月5日水曜日

春のスタートダッシュセミナー開催!

もうすぐ新年度が始まります。4月のスタートダッシュが学級経営上も授業経営上も大切になります。
そんな春のスタートに必要なことを学ぶセミナーが,大阪府箕面市で開催されます。
地元箕面市の先生方による授業開きのお薦め授業の紹介コーナーもあります。是非,ご参加ください。

期日:4月5日(土)13:30〜17:00
会場:大阪府箕面市船場生涯学習センター5階多目的室
会費:1000円




 

2025年3月4日火曜日

2025年度 全国算数授業研究会予定

 3月に入りました。まだまだ寒い日が続きます。

さて,2025年度の全国算数授業研究会の研究大会の日程が決まりました。是非,日程調整をされてご参加ください。

全国算数授業研究大会 

日時:2025年8月4日(月)〜5日(火)

会場:筑波大学附属小学校

全国算数授業研究会新潟大会 

日時:2026年1月11日(日)

会場:新潟市立日和山小学校


2025年3月2日日曜日

授業テラス授業伴走企画終了!

 授業テラスが企画した授業伴走講座が昨日終了しました。

今回は2人の先生と全6回の授業伴走を行いました。各回とも参加された先生の授業ビデオを15分程視聴します。その後,その授業について私と授業者で振り返りを行います。全6回の授業提案は大変かもしれませんが,最終回には先生方の授業レベルは確実に向上していました。また,授業方法だけなく学級経営の学びも深めていくことができました。

マンツーマンで授業提案者の授業を斬っていく企画ですが,確実に授業力は向上していきます。授業者版家庭教師的なイメージですね。

2025年度も授業伴走企画を行うようです。是非,一緒に算数の授業スキルと学級経営力を高めていきましょう!

2025年2月28日金曜日

トイレットペーパーの芯のくるくるの長さ?

「トイレットペーパーの芯のくるくるの長さは何㎝ですか」
このように子どもたちに尋ねます。この問題文から,「円周が分かればできる?」と声があがりました。芯の直径は9㎝です。計算すると,円周の長さは28.62㎝になります。そこで,次のように投げかけます。
「くるくるは28.62㎝でいいですね?」
すると,次の声があがります。
「違うよ。くるくるは3周しているからもっと長いよ」
「3周? 4周でしょ」
「えっ? 3.5周だよ」
くるくるが円柱の周りを何周しているのを巡ってズレが生まれます。このズレはなかなか埋まりせん。そこで,トイレットペーパーの芯の模型を2人に1つ配布します。子どもたちは芯を手に取りながら,くるくるの点線が何周しているのかを確かめます。ところが,手にしているのにも関わらず,ズレがうまりません。しばらく様々なやりとりがあり,最終的に3周していることが確かめられました。

くるくるが3周ということは,先ほどの円周の長さを3倍します。その長さは85.86㎝になります。「くるくるは85.86㎝ということだね」と投げかけます。すると,次の声があがります。
「もっと長いよ」
「えっ,短いでしょ」
「同じだよ」
ここでもズレが生まれてきました。最終的に,斜めの線と真横の線を実際に描くことで,斜めのくるくるの方が長くなりそうだということが見えてきました。

この後は,実際に側面を芯と同じサイズに作図し,くるくるの斜め線を3本記入します。その長さを測定することで,くるくるの長さを推測することができます。
結果は88.5㎝前後の実測値が多くを占めました。この長さは,芯の円周の長さ3倍より長くなりました。

最後は,実際に芯をくるくるの線に沿って切り取ります。すると横長の平行四辺形が生まれてきます。この形の底辺部分の長さが,くるくるの部分に当たります。その長さを測定すると,計算結果とほぼ同じか,やや長い結果となりました。

推測と実際の図形を使った確かめを往還しながら,くるくるの長さを見つけていった時間となりました。

 

2025年2月27日木曜日

四角柱の展開図は?

 四角柱の展開図探しの続きです。前回は9種類の展開図を見つけました。しかし,子どもたちは「もっとある」と考えています。さらに,三角柱の展開図が9種類だったことから,四角柱は4×3=12種類か4×4=16種類と予想をしました。果たして子どもたちの予想は合っているのでしょうか。

ノートに展開図を作図していきます。できた展開図を板書します。「裏返す」「回す」シリーズは同じ種類と考えます。この視点から同じだった板書がいくつかありました。

板書の途中で子どもたちが予想した12種類,16種類を超えていきました。すると,子どもからは,「四角柱だから4の倍数になる」と声があがります。28種類まで見つかると,「4の倍数になった」と喜びの声があがります。ところが,「まだあります」の声があがり,最終的に30種類まで見つかりました。4の倍数ではありませんが,偶数種類になったことに「すっきりする」「奇数だとイヤだね」と声があがりました。面の数が偶数枚なので,展開図の総数も偶数になるだろうという結果に納得をした子どもたちでした。




2025年2月26日水曜日

三角柱から四角柱へ

 前回の授業の続きです。三角柱の展開図探しを進めました。最終的に,9種類(裏返しを別々とカウントすると15種類)の展開図が見つかりました。

この結果を見た子どもから,次の声があがります。

「9だから3×3だ」

「側面の数×底面の辺の数だ」

「№132の勉強と似ている。三角柱の辺の数は3×3で四角柱は4×4だった」

「だったら四角柱は4×4で16種類」

「でも,№132と同じなら4×3で12種類」

三角柱の展開図の種類数が明らかとなることで,そこに意味を見出そうとする子どもの姿が現れてきました。素晴らしい見方・考え方です。

そこで,本当の展開図の種類数はいくつなのか実験します。今回は種類数が莫大になる可能性もあるので,裏返しシリーズも同じ形と捉えることにしました。

先ずは簡単にイメージできる側面4枚が横に並ぶシリーズを考えます。こちらは6種類ありました。一方,「まだある!」と声があがります。そこで,その展開図を板書してもらいます。写真にあるように3種類の展開図が生まれてきましたが,「もっとある」「めっちゃある」との声があがります。この日はここで時間切れとなりましたが,子どもの展開図探しの意欲はまだまだ燃え上がっています。