「今の女子の50m走の記録を表にまとめられるかな?」
このように尋ねます。子どもからは,次の声があがります。
「なんの表?」
「表だったら,前に配られているよ」
「でもさあ,表って同じ数でまとめられているよ」
「でも,前の表はバラバラだよ」
「8.5秒は2人いる。いつもの表ならまとめて書いている」
「前のは速さがバラバラ。普通は速い順になっている」
子どもたちが,既習の表と前時で使った表との違いを指摘してきました。そこで,今まで使ってきた表に,50m走のデータをまとめ直します。
この活動中に聞こえてきたのが「ふうーん!」という声です。この声の意味を読解します。
「面倒だということ」
「人数多くてまとめるの大変」
「小数点のある数が多い」
などの声が聞こえてきました。項目数が多すぎるという声です。そこで,データ数を0.5秒ずつまとめる表があることを教えます。度数分布表です。この表が仕上がると,
「8行しかない」
「簡単だ」
と声が上がります。既習の表と度数分布表の両方を体験することで,後者の表のよさを実感することができました。