2025年9月16日火曜日

体積が大きいのは?

「辺の長さの合計が同じ立体,体積が大きいのはどれでしょう」
この発問だけで,子どもの考えにはズレが生まれます。
「底面が小さくなると,その分高さが高くなるから同じ?」
「三角形は最後に÷2をするから,体積も小さくなる」
「直方体の向きを変えると,高さは全部4㎝。だから体積も同じ?」

さて,考えは分裂したままです。そこで,実際の計算をしていきます。直方体は既習です。式は,「4×2×3=24」となります。ここで,「4×2」の式の意味を尋ねます。
一斉に聞こえてきたのは「底面積」の声です。しかし,「えっ?」という声も聞こえます。その意味は「面積を重ねても平らじゃないかな?」という意味です。

4×2×1が体積の底面積部分の体積になります。高さ1㎝の立方体を並べた体積の数を求めてから、その高さ分だけ掛け算していきます。

このやり方を使えば、三角柱やひし形柱も体積を求めることができます。体積の意味を考えながら1時間進めていきました。