2018年9月15日土曜日

あまりの大きさでもしりとり歌

3年生の子どもにたちに,わり算の問題を提示します。計算と確かめ算をノートに書くことを指示します。子どもたちは,計算練習のつもりで,ノートに計算を進めていきます。

47÷5=9あまり2
59÷7=8あまり3
77÷8=9あまり5

子どもたちは,確かめ算も書きながら計算を進めます。このあと,次の問題を提示します。

31÷3

多くの子どもたちは,10あまり1と答えを求めます。さらに,確かめ算で10×3+1=31と答えの正しさを確かめました。
ところがここで,「別の答えがあります」と声があがります。

「私の答えは9あまり4です。確かめ算は3×9+4=31です」

確かめ算で,31に戻ります。だったら,この答えでもよさそうです。首を捻っている子どもの姿も,多く見られました。答えは2種類あるのか,子どもたちは混乱してきました。

「4の中に3がまだあるから,これは違うよ」

しかし,この説明では全員が納得できません。最終的に,子どもが納得したのは,次の説明でした。

「前のしりとり歌とこれは同じです。前は,こぶた→たぬき→きつね→ねこの4匹でわり算を考えました。13番目の時は,3つの固まりと1匹あまりました。今は,3匹で1つの固まりということです。4匹あまっていたら,その中に3匹の固まりがあと1個できます。だからあまりは1匹です」
〇〇〇 〇〇〇 〇

あまりのあるわり算の導入場面で子どもたちは,4匹のしりとり歌を題材に考えました。(詳細は,本ブログをご覧ください)この問題は,わる数が3です。そこで,3匹でのしりとり歌だったらと仮定して説明したのです。この説明で,「そういうことか!」という納得の声があがりました。

このあと,子どもたちはあまりの大きさはわる数を超えないことに気付いていきます。

あまりのあるわり算での出会いの学習場面が,あまりの大きさを考える問題にもつながることで,大きな納得を引き出した1時間でした。