算数で好きな果物調べの発表を行ったとき,発表の「カードを貼ってほしい」と声があがりました。そこで,この日の授業は好きなスポーツ調べの結果カードをホワイトボードに貼るところからスタートしました。
「ドッチボール」
「水泳」
「サッカー」
と貼っていきます。次に「ドッチボール」を右のように貼りました。その瞬間,「貼り方,そうか・・・」「バラバラ」という声が聞こえました。この声の意味を,全員で考えます。
「そこに貼るとバラバラになるから,ちゃんと揃えた貼った方がいい」
「種類毎に分けて貼るといい」
「多くなると,それが飛び出して分かりやすくなる」
「そうだよ。パッと見て分かりやすくなる」
種類毎にカードを揃えた方が分かりやすくなると考えたのです。そこで,全てのカードを右のように種類毎に並べ替えました。これなら分かりやすそうです。ところが,これを見ていた子どもの中に,ジェスチャーで階段を作る姿が見えました。その意味を,今度は全員で考えます。
「多い順に並べた方が,もっと分かりやすくなる」
「多いところんも山と少ない所の谷がないから,階段になる多い順は分かりやすい」
「高さが順番だから分かりやすい」
その後,好きなスポーツ調べのデータを多い順に直してグラフ用紙に表現してみます。ホワイトボードの凸凹状態のグラフと多い順に並べ直したグラフを比較させます。子どもたちは一斉に,
「多い順の方が分かりやすい」
「隣との差もすぐに分かる」
とそのよさを実感することができました。カードを貼る活動から,多い順にデータを並べ替える棒グラフを作る活動へとつなげていくことができた1時間でした。