明治図書から発刊予定の
「算数授業の当たり前を「子どもの姿」から問い直す〜Reデザイン問題解決の授業〜」
の目次が明治図書のホームページで公開されました。とても長い目次ですねえ。しかし,この中には形式的な算数指導に走る現場への警鐘が,具体的実践を通して書かれています。是非,お求め下さい。
詳細・申し込みは以下のアドレスからお願いします。
https://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-266542-4
- 問題解決学習の役割と課題
- 「授業・人」塾主宰 /田中 博史
- 1.育てたい「問題解決の力」を問い直して
- 2.現場の先生が感じている,問題解決「型」授業の課題
- 3.子どもの姿から「当たり前」を問い直す
- 4.先人の理論の本質を読み解く
- 5.子どもの状況を観察し,その事実によって教師が方法を使い分ける
- ―日々の授業は教師にとっての問題解決の連続
- だれのための問題解決なのか
- 関西大学初等部 /尾﨑 正彦
- 1.問題解決「型」ってわかりやすい!?
- 2.「自力解決」で抱いた違和感
- 3.「考えの発表」で抱いた違和感
- 4.「練り上げ」で抱いた違和感
- 5.教師のための「まとめ」
- 6.問題解決「型」授業は1時間で終わらない
- めあて・まとめ・振り返りを問い直す
- 子どもの実態に合わない「めあて・まとめ・振り返り」を止め,問いの鮮度を意識した授業をつくろう
- 関西大学初等部 /尾﨑 正彦
- [田中博史の分析・解説]子どもよりいつも先に動いてしまう教師の意識改革に取り組もう
- 既習を使った問題解決を問い直す
- 既習と未習が結びつく喜びを子ども自身が感じる授業をつくろう
- 横浜国立大学教育学部附属鎌倉小学校 /山本 順一
- [尾﨑正彦の分析・解説]復習はさせるのではなく,子どもがしたくなる瞬間を引き出す
- [田中博史の分析・解説]既習の活用も,問いづくりも,大切なことは子どもたちの必要感をどうつくり出すか
- 問題提示を問い直す
- 素直な感覚を引き出し,算数の表現に変えていく過程を共有しよう
- 東京都江戸川区立南篠崎小学校 /木村 知子
- [尾﨑正彦の分析・解説]感覚から論理の世界へ授業をデザインする
- [田中博史の分析・解説]自力解決は,修正されることを前提に授業を構成する
- 自力解決を問い直す①
- 人が人らしく学ぶという視点で,自力解決の時間を考え直そう
- 昭和学院小学校 /平川 賢
- [尾﨑正彦の分析・解説]「自力解決」ではなく「問い見つけ」と捉えよう
- [田中博史の分析・解説]「自力解決」という言葉に対する概念を多様化させよう
- 自力解決を問い直す②
- 「問い」が変化することを大切にする
- 元佐賀県公立小学校 /浦郷 淳
- [尾﨑正彦の分析・解説]「自力解決」は,答えが出ても出なくてもかまわない
- [田中博史の分析・解説]「自力解決」に向かう子どもの価値観をどう育てるかを意識する
- 自力解決を問い直す③
- 画一化された時間を少し変えると見えてくるもの
- 京都府南丹市立八木西小学校 /谷内 祥絵
- [尾﨑正彦の分析・解説]自力解決の場を選択できる柔軟性と型式指導の柔軟性
- [田中博史の分析・解説]目的に合わせて自力解決の仕方も変える
- 比較・検討を問い直す
- 子どもたちのわかりづらさや疑問を共有し,みんなで問題に立ち向かおう
- 東京都豊島区立高南小学校 /河内 麻衣子
- [尾﨑正彦の分析・解説]話し合いたいと考えていないのに,無理に話し合わせていませんか?
- [田中博史の分析・解説]子どもの必要感で比較・検討の時間をもつ
- 対話活動を問い直す
- 形態にとらわれず,子どもが話したいと思える「自由対話」と「仕組む対話」
- 大分県別府市立亀川小学校 /重松 優子
- [尾﨑正彦の分析・解説]対話したくなる思いを引き出すことと,子どもの意識を高めること
- [田中博史の分析・解説]「自由対話」と「仕組む対話」にさらに細かな表現の過程を意識する
- 練り上げを問い直す①
- その子らしい捉え方を大切にし,修正に開かれた練り上げを意識しよう
- 新潟大学附属新潟小学校 /志田 倫明
- [尾﨑正彦の分析・解説]子どもの論理を読解する場面設定が思考力を高める
- [田中博史の分析・解説]練り上げの時間に子どもの困り方の原因が見えてくる
- 練り上げを問い直す②
- 高学年でも発表する子どもに育てるために
- 雙葉小学校 /永田 美奈子
- [尾﨑正彦の分析・解説]小刻みな読解をヒントとして練り上げを活性化させる
- [田中博史の分析・解説]子ども同士の考え方を交流させるときのポイント
- 練習問題を問い直す
- 子ども自身が学びを広げていくことを大切にしよう
- 鹿児島市立清和小学校 /福島 淳子
- [尾﨑正彦の分析・解説]練習問題をクラス全体でつくり上げる価値
- [田中博史の分析・解説]「つくる」活動をすると見えてくるものがある
- 習熟を問い直す
- 問題の量だけを意識した習熟の時間を考え直そう
- 宮崎市立江平小学校 /桑原 麻里
- [尾﨑正彦の分析・解説]何のために習熟させるのか
- [田中博史の分析・解説]パターンで解くだけの適応問題からの脱却を
- まとめを問い直す
- 数学的な見方・考え方の変容を「小さなまとめ」で価値づけよう
- 兵庫県西宮市立鳴尾東小学校 /久保田 健祐
- [尾﨑正彦の分析・解説]「まとめ」は授業終末に行うものだと決めつける必要はない
- [田中博史の分析・解説]「型」を2つの視点で柔軟に捉え,役立つものにしていこう
- 尾﨑正彦が使い分けている授業構成とその意図
- 関西大学初等部 /尾﨑 正彦
- 1.問題の一部提示と子どもに任せる展開
- 2.2つの考え方を対立させながらブラッシュアップ
- 3.1つの考え方の共有と汎用性の検証
- 4.複数の考え方の比較と使いやすさの場合分け
- 5.考え方0からの話し合い
- 6.考え方の理解から単元全体の課題発掘へ
- 田中博史が使い分けている授業構成とその意図
- 「授業・人」塾主宰 /田中 博史
- 1.経験則から授業の拠り所を整理する
- 2.問題を子どもたちに伝える場面
- 3.授業の中心課題となる問いの発生
- 4.問いの発生は,大きく分けて2通り
- 5.展開場面で意識することは,わかることとわからないことの境界線を探る活動
- 6.算数でも常に子どもの心情をはかる言葉かけを意識する
- 7.振り返りやまとめは必要なときに行う