次のように子どもたちに投げかけます。
「長方形の中に,三角形が入っています。長方形の横の長さと,底辺の長さは同じです。残りの三角形の頂点が,長方形の辺上を移動する時,三角形の面積はどのように変化しますか。」
長文の問題です。この問題文を読解します。頭の中のイメージにズレが生まれました。
その後,問題文と図を対応させていきます。
「面積は変わらない」
「だって,底辺と高さは同じだから」
「横に頂点が動いても,高さは変わらないから」
「底辺×高さ÷2だから,面積は同じだ」
多くの子どもが安定しています。ところがここで「変わるよ」という声が聞こえてきます。この声をきっかけに,図形を見直します。何人かの子どもたちが「変わるよ」と考えを変え始めます。
「辺上を移動すると問題文にあるから,横の辺のところ動く」
「横に行ったら,面積は小さくなる」
「高さが小さくなるから,面積も小さくなる」
ところが「辺上」の言葉を,「上の方の辺」と捉える子どもがいました。この捉えだと,長方形の上の横の辺だけを移動することになります。
「辺上」の言葉の捉えをめぐり,議論が進みます。最後は,国語辞典を使って「辺上」の意味を探っていくことで,横の辺の真上も頂点が移動していくことが見えてきました。この捉えで考えると,面積は次第に大きくなり,その後は同じ面積を維持し,再び小さくなることが見えてきました。