2019年10月2日水曜日

大きさくらべ(1年生)

1年生に「大きさくらべ」の単元があります。長さ,広さ,水のかさ,箱の大きさを比べる学習です。1年生ですので,いずれも任意単位いくつ分で大きさを比べるよさに気づくことが目標です。
例えば,長さを比べる学習では,クラス全員が同じブロックを並べて「ブロック9個分」などと長さを表現していきます。

箱の大きさ比べを行いました。最初は,見るからに大きさが異なる2つの箱を提示します。「どちらの箱の中身が大きいかな」と投げかけます。子どもたちは,「重ねれば分かる」と声をあげます。大きな箱の中に小さな箱を入れることで,大きさの違いが一目瞭然となります。「重ねれば分かるんだね」と子どもたちの発想を褒めます。

次に,大きさが似ている2つの箱を提示します。子どもからは「重ねればいい」と声があがります。大きさが似ているため,どちらをどちらに重ねてみても,互いにはみ出してしまいます。従って,重ねる方法ではうまく大きさ比べができません。そこで,次のように投げかけます。
「重ねる方法では比べられない。だから,2つの箱の大きさ比べはできないね」

子どもからは,箱を壊した大きさをそろえるという大胆な提案も生まれました・・・。1年生の発想はすごい!
子どもたちが納得した方法は,次のものでした。
「箱の中に大きさが同じものを入れればいい」
「それが何個あるかで比べればいい」

任意単位で比較するアイディアが生まれてきました。「同じ大きさ」という視点は,これまでの長さや広さの大きさ比べでも生まれてきた視点でした。よき視点が,この場面でも生まれてきました。1年生もしっかりと考えをつなげることができることが見えてきました。
さらに,ここでR子が次のように説明します。
「これは9月18日の勉強と似ています。広さを比べるとき,四角何個で調べたから,それと同じ」
 R子の気づきは,任意単位で比較するよさと視点の共通点への気づきです。数日前の学習とつなげて共通点に気づく視点の鋭さに感心しました。この気づきを時間をかけて共有していきます。

1年生でも,任意単位のよさや大きさを数で比較できるよさの共通点に気づくことができた1時間となりました。