2019年10月17日木曜日

人生の夢へ向かって羽ばたこう!

私の母校,新潟県立佐渡高校で全校生徒を対象とした講演会を行いました。高校生相手の講演は初めてです。いろいろ考えた結果,算数の授業を45分ほど行い,15分は講演としました。

算数授業は,私が小学6年生に行った「アートギャラリーの定理」と呼ばれる監視カメラの台数を考える内容です。この素材は,もともとは大学数学でも取り上げられる内容です。高校生も頭を悩ませながら取り組んでくれました。うまくいかなくなると,すぐに近くの友だちと相談する姿や,正しい図形が発見できるとニコニコと喜ぶ姿は小学生と同じでした。高校生もとても素直でかわいいですね。

後半は,学歴社会はすでに崩壊している現実や,社会に出てから活躍する人の能力と大学の学歴は全く相関関係がないことを,日本の社長が選ぶベスト社長に選ばれたことがある永守重信会長の日本電産での事例を紹介しながら話しました。
しかし,学歴社会が崩壊したからといって,学生時代をだらだらと過ごしてもよいのではありません。最終的に社会で活躍する人には,「グリット」と呼ばれる共通の力が身に付いていることがアメリカでの研究で明らかとなりました。その力をこれからの人生の夢を実現するために身に着けてほしいことを述べて講演を締めくくりました。

佐渡高校生,本当に真剣に,かつ楽しく授業と講演に参加してくれました。頼もしき後輩の姿にうれしくなりました。佐渡高校生のみなさん,人生の夢に向かってグリットの力をつけて羽ばたいてくださいね!