2021年10月6日水曜日

明日から授業公開ラッシュ!

 明日(10月7日)は,大阪府吹田市で公開授業を行います。3年生「時刻と時間」の導入場念を公開します。こちらは吹田市教育センター主催の講座です。

来週12日は京都府京丹後市で公開授業です。こちらは4年生「変わり方」単元です。京丹後市教育委員会主催の研修会です。

翌日の13日は,再び大阪府吹田市で公開授業です。こちらは6年生「対称」単元です。吹田市学研算数部主催の研修会です。

実は,10月9日にも名古屋市で公開授業が予定されていましたが,こちらはコロナ感染予防のため中止となりました。指導案も作成し,主催団体に送付していたのですが…。

いずれも初めて出会う子どもたちとの授業です。どんな子どもたちと,どんな授業が展開されるのか楽しみです!


的当てで円の導入!

3年生「円と球」の導入場面です。

子どもたちに,次にように投げかけます。

4人で的当てをします。4人はどこに立たせてあげますか」

4人が立つ位置を子どもたちは様々に考えました。右のように4人を立たせると,位置によって的までの
距離が異なります。平和主義の子どもたちは,これでは不公平だと考えました。


では,どこに4人を立たせたらよいのでしょうか。子どもたちは,左のように的からの長さがどの友だちも同じになるようにすれば公平になると考えました。定規を使って長さを測ることで,公平
な的当てができることが見えてきました。



 4人の公平な立ち位置が明確になりました。そこで,今度は次の投げかけを行います。

「あとから4人やってきました。この友だちをどこに立たせてあげますか」



多くの子どもは,右(緑)のように友だちの位置を決めました。この立ち位置に対して,「そうそう!」という声と,「だめ」という相反する声があがってきました。


そこで,「そうそう」と考えた子どもたちの気持ちを読解します。

「的から緑までの長さは,どこも20㎝だから同じ長さ」


 先ほど,子どもたちがこだわった同じ長さを意識した位置です。これなら公平です。ところが「不公平だよ」と声があがります。その理由を聞いていきます。


「緑は公平。黒も同じ長さで公平。でも全員まとめてみたら不公平」

「遠い人と近い人がいるから,長さを揃えないと公平にならない」



 8人全員で考えないと,公平な立ち位置にはならないことを子どもたちは指摘をしてきました。そこで,公平になるように後から来た友だちの位置を修正していきます。すると,左の赤・青
丸のようになります。これなら,最初から立っていた黒丸と長さが揃います。これなら公平な的当ができます。



 その後,さらに友だちを8人追加していきます。子どもたちは定規を使って公平に友だちの位置を確定していきます。右のように8人(青)が追加されると,「もっと丸くなってきた」「花火みたい」という感想が聞こえてきました。



円との出会いを的当てで取り組んだ1時間でした。


2021年10月4日月曜日

新潟大学教育学部附属新潟小学校初等教育研究会・秋冬に参戦!

 今年も新潟大学教育学部附属新潟小学校のオンライン初等教育研究会にパネラーとして参加します。

11月23日(火)勤労感謝の日 10時〜11時30分

 2月5日(土)15時〜16時20分

いずれも算数科・志田倫明先生の授業のパネラーを務めます。授業名人と呼ばれる志田先生の授業のパネルは気が重いですが・・・。

すでに申し込みは始まっています。詳細は,以下のアドレスからお願いします。

https://www.fuzoku-niigata.jp/7475/

2021年9月24日金曜日

単位からの発見!


「重さ」「長さ」「水のかさ」で,子どもたちは量の大きさを学習します。先日の「重さ」の学習で,「g」「㎏」と「m」「㎞」がともに1000倍の関係にあることを子どもたちは発見しました。この発見を活かした学習を,翌日に行いました。


1g」と書かれたカードを貼り,「『1㎏』はどこに貼りますか?」と尋ねます。子どもたちの考えは,右の①〜③に分かれました。それぞれ理由はありましたが,「1gの1000倍が1㎏。10倍で1ますと考えると①」の説明に全員が納得していきます。


その後,これまでに学習した「重さ」「長さ」の単位はどの場所に位置付くのかを子どもたちと考えていきます。その結果,右のように各単位が整理されていきます。するとここでおもしろい声があがります。

「㎝があるなら,cgもあるんじゃないかな?」


「そんなの聞いたことない」という声も聞こえますが,「気持ちは分かる」「だって,㎞・㎏はkがそろっていた」という声もあがり
ます。このように考えれば,「1㎝」の上の⑤には「1cg」が入りそうです。

そうなると,⑥にも新しい単位が入りそうです。子どもからは,「1mg」「1ggの2つの考えが生まれてきました。「1mg」は表を縦に見て考えています。「1gg」は「1㎜」はmが2個つながっていることを根拠にしています。どちらも既習を活かしたよい考え方です。


1㎜」への気付きをきっかけに,「だったら,水のかさにも1mLがある」と「m」シリーズの世界が広がっていきます。水のかさに範囲が広がることで,dg」「cg」「dm」「cL」「kLとさらなる新しい単位の存在があるのではないかと予想が広がります。


その後,国語辞典で新しい単位の存在を確認します。「mg」「kL」の存在は確認できましたが,これ以外の単位は確認できません。子どもたちが使っているのは,小学生用の辞典です。従って,語彙の掲載範囲も小学校の学習範囲に限定されています。では,これ以外の単位は存在しないのでしょうか・・・。



2021年9月21日火曜日

重さを測ってみたら・・・

3年生「重さ」の学習で,身の回りのいろいろな物の重さの測定を行いました。


最初に重さの予想をしてから,実測を行います。

最初に測定するのは,算数ノートです。子どもたちは,予想段階で次のように考えました。


「ノート1枚は1g位じゃない? ノートは30枚あるから30gかな」

「でも,表紙やテープ,糸もあるからもっと重いよ」

「字が濃い人は,薄い人より重くなるよ」

「プリントが貼ってあると,もっと重くなるね」


さまざまな条件を考えていきます。予想の範囲は50g〜300gでした。実際に秤で測定すると125g前後となりました。子どもによる差は,ほとんどありませんでした。鉛筆の濃さは,さほど影響はなかったようです。


次に測定したのは,国語辞典です。これも直前の筆箱と比較して,重さを予想する子どもが多数いました。よい見方・考え方で予想ができました。実測結果は840g前後でした。


最後は,箱入りのパターンブロックです。ここでも国語辞典と比較する姿が見られました。片手に辞典,もう片方の手にパターンブロックを持って,重さの予想をしています。1000g前後の予想が多くありました。

その後,実測を行うと「やばい」と声があがります。なにが「やばい」でのしょうか?


「1周して1000gを超えた。1125g?」

「1周でリセットするから,125gじゃない?」

「そんなに軽いはずはないよ」

「本当はもっと重いんじゃないかな」

1000gを超えると秤がもう耐えられなくなるんじゃないかな」

1000gを超える重さが測れる秤がほしい」


子どもたちが測定に使った秤は,1000gまで測れます。この秤の限界があることに子どもたちは気付いたのです。そこで,2000gまで測れる秤を取り出します。ここにパターンブロックを載せると,1周する前に針は止まります。限界までは行かない1320gを指しました。これなら重さに耐えられます。


ここで「1000g=1㎏」の新しい単位を教えます。すると,今度は次の声があがります。


「長さと同じだ。1mを1000倍したら1㎞。重さも,1gを1000倍したら1㎏になった」

「でも,水のかさには『k』がないね」

1000gを超えるパターンブロックを測定したことで,これまでの学習との共通点が浮き彫りになってきました。量と測定の単位相互に共通点があることの発見です。子どもの見方・考え方は素晴らしいものがありますね。


2021年9月16日木曜日

「重さ」を「長さ」で測る

子どもたちにオレジのブロック2

個と赤のブロック1個を見せ,
「どちらのブロックが重いでしょうか」と尋ねます。見た目だけでは,どちらが重いのかを判断することはできません。


すると子どもたちは,「調べたい」と考え始めます。調べ方もいくつか発表されました。

先ずは,すぐに調べられる両手に持つ方法を試してみます。ところが,子どもたちの調査結果はバラバラになりました。両手に持つ方法では,正確には調べられません。


そこで生まれてきた方法が,「シーソーを使う」というアイディアでした。公園にあるシーソーで重さを体感した経験から生まれた発想です。子どもたちは,定規と消しゴムなどを使って簡易シーソーを作り,そこにブロックを載せて重さ比べをしようと考えました。


定規の両端にブロックを載せて,重さ比べに取り組みました。しばらくすると「オレンジが重い」「同じ」と声が聞こえてきました。15チームの調査結果は,オレンジが重いが10チーム,同じが5チームとなりました。シーソーならうまく調べられると考えたのに,結果はまたもバラバラになりました。

 

さて,シーソーで重さ比べをしているとき,シーソーの横に定規を当てているペアがいました。重さ調べなのに,なぜ長さを調べていたのでしょうか。このペアの気持ちを全員で読解します。

「重い方が下がる。だからその長さを調べた」

「例えば,右が4㎝,左が5㎝なら右が重いと分かる」


見えない重さを,数字に置き換えることで見えるようにしようと考えたのです。この見方を培うことが重さの学習では大切です。素晴らしい発想です。

子どもたちから「私たちも長さを調べてみたい」と声があがります。そこで,長さを使って重さ調べに取り組むことにしました。

その結果,ほとんどのチームはオレンジが重いという結果になりました。見える数字に置き換えることで,感覚的な判断基準が明確な判断基準へと変わっていきました。

名進研小学校オンライン研究会

名古屋市にある名進研小学校オンライン研究会の募集が始まっています。対面での実施を予定していましたが,新型コロナ感染が十分に収束していないため,オンライン研究会へと変更にンなっています。しかし,授業公開も行われるオンライン研究会は挑戦的な内容です。是非,多くの先生方の参加をお待ちしています。

詳細は以下をご覧下さい。

<概要>
1.公開日時   10月23日(土)~11月6日(土)
2.特設サイト  https://sites.google.com/view/msk20211023
3.公開授業(無料公開) 
 ① 国語         ② 算数 
 ③ 礎(本校独自教科)  ④ プロジェクト(総合的な学習の時間)
4.記念講演会(有料公開)以下の手順に従ってお申し込みください。
 ① 岩下 修  「令和版 AさせたいならBと言え ~子どもが動く言葉の原則~」 
 ② 尾崎 正彦 「子どもが動き出す愉しい算数のつくり方」 
・講演会視聴料金(研究会資料含む):1000円
・視聴方法
 公開授業は上記ホームページに限り、公開期間中に動画をアップロードします。研究会資料、記念講演の視聴は有料となります。
ご希望の方は、特設サイトからお申し込みください。申し込み、振り込み期限は10月17日(日)とさせていただきます。
※動画の録画や資料の無断転載等はご遠慮ください。