2年生「かけ算」学習です。この時間は7の段のかけ算を作ることから授業がスタートしました。
7×1=7
7×2=14
7×3=21
と順に7の段のかけ算の答えを確認していきます。これまで子どもたちは,かけ算は答えの一の位が繰り返すことを発見しています。しかも,一の位に0が登場するところまでが繰り返しの1セット目であることも発見しています。
7×3までの計算が終わったところで,次の声が聞こえてきました。
「一の位が,また繰り返すね」
「でも,0はこないんじゃないかな?」
「7×10なら答えの一の位に0がくるよ」
子どもたちは,7の段のかけ算は一の位の数字の繰り返しがなかなかこないのではないかと考えたのです。しかし,これは実際に答えを順に確かめていかないとはっきりとしません。そこで,その後の7の段のかけ算の答えを導き出していきます。
7×4=28
7×5=35
7×6=42
7×7=49
7×8=56
7×9=63
かけ算九九の範囲では,とうとう答えの一の位に0はきません。さらにかけ算を続けていきます。
7×10=70
ようやく0の登場です。しかし,本当に答えの一の位が繰り返すのかは,もう少しかけ算を書き出してみないと確認できません。
7×11=77
7×12=84
7×11から,答えの一の位が繰り返し始めました。一の位の0までが,随分遠いのが7の段でした。すると,今度は次の声が聞こえてきます。
「7は半分にできない数だから,答えの一の位の0まで遠い」
7は整数の範囲で半分にすることはできません。そこで,これまでに学習した他の段も答えの一の位に0が登場するかけ算を確認します。
3×10=30
5×2=10
3の段も,答えの一の位に0が来るまでが遠いことが分かりました。一方,5×2に対しては,「5は半分にできないけど,ちょっとすっきりした数だからだ」
「お金にも五円玉があるからね」
今度は,半分にできる数の答えに一の位が初めて登場するかけ算を調べます。
6×5=30
2×5=20
4×5=20
「半分の数は,かける数が5でリセットする」
(かけられる数が)半分の数は,かける数が5でリセットすることが見えてきました。
かけられる数が偶数か奇数かによって,答えの一の位の繰り返しのパターンが異なることを発見した素晴らしい子どもたちです。