かけ算九九表のきまり探しの2時間目です。
「おもしろいことなんて,もうないよ」
こんな風に考える子どもたちが,かなりいました。一方,「おもしろいことは,まだあるよ」と考える子どももいます。
おもしろいことは,まだ本当にあるのでしょうか。子どもたちが発表します。
「(黄色い部分の)一の位だけ見て下さい。下から順に,8,7,6と同じ数字が出てくる」
「それなら,5,4,3,2,1も同じになっている」
一の位に限定して見ていくと,数字の変化に対称性が見えてきます。対称的に数が並べことも,子どもの興味を引くのですね。おもしろい気付きが生まれてきました。
すると,この声をきっかけにして子どもたちの追究が続きます。
「だったら,8のところもが同じになっている」
「それなら,7も6も同じになっている。
「全部なっている。5〜1もなっている」
9の段のところで見つけた一の位の数字の対称性のきまりが,他の段にも当てはまることにも気付いたのです。8の段にも同じきまりが当てはまることを確認すると,一気にその見方は全ての段へと拡張していきました。
見方を拡張できる素晴らしい子どもたちです。
すると今度は,次の声もあがります。
「向きを反対にしても,同じになってるよ」
左のように見ても,一の位の数字の対称性が見えます。視点を当てる数字の列を転換していく見方も素敵です。
また,右のように見ても同じ対称性が見えます。かけ算九九表は対称性が囲まれた形であることが見えてきました。
「おもしろいこと」は,まだまだありました!