前号でお知らせした9ますビンゴ,これに勝つ必勝法を自主学習で発見してきた子どもがいます。そこで,このアイディアを授業でも取り上げてみることにしました。
子どもたちに,「9ますビンゴで勝つ方法を考えよう」と投げかけます。すると,子どもからは次の声が生まれてきました。
「11月18日の勉強で,九九にはない答えを書くとビンゴにならないことを勉強した。だから,九九にある答えだけを書けばいい」
「99とかの九九にない答えを書いてはいけない」
以前の学習とつなげて,ビンゴに勝つ方法を見つけることができました。九九にない答えはいくつくらいあるのでしょうか?
子どもたちの多くは,その数は30〜40位だと考えていました。そこで,九九にはない数字がいくつあるのか,全て調べることにしました。
その数は,子どもたちの調査ではなんと45個もありました。これに82〜99も加えると63個も使ってはいけない数字があることになります。その多さに子どもたちも驚いていました。
九九にはない答えを書けば,これでビンゴに勝てそうです。ところが,「それだけじゃダメ」と声があがります。まだ,ビンゴに勝つための秘策があるようです。
「例えば,答えの4になる式は2×2と1×4と4×1の3つあるから,こんな答えを書いた方が有利」
「12なら,式は4×3,3×4,2×6,6×2の4つもある」
「もし81を書くと,式は9×9しかないから不利」
「12とか24を書いた方が式が多いから勝つ確率が高くなる」
勝つ確率の高い数字を記入した方が,ビンゴが速く成立する可能性が高くなることを見つけることができました。
子どももたちが見つけた2つの方法を使えば,ビンゴに必勝できそうです!