算数のかけ算の学習も大詰めです。子どもたちに次の問題を提示します。
「8の段のかけ算の合体かけ算は,本当に4種類なのかな?」
6の段のかけ算を学習したとき,6×2の答えは,1×2+5×2の2つの式を合体することでも求められることを発見しました。この合体の式は,他にも2×2+4×2,3×3+3×3の合計3種類があります。7の段も合体かけ算で答えを求めると,3種類の式で答えを求めることができます。
ここまでの結果をもとに,子どもたちは次のように考えました。
「8の段は4種類の合体の式がある」
「2,4,6,8の段の2とびのときに,種類数が増えるんだ」
「1,3,5,7,9の段は,前の段と同じ種類だ」
この時間は,前述の子どもたちの予想が正しいのかを確かめる学習です。式だけでは合体かけ算のイメージがうまく頭に浮かびません。8個のチョコレートを2色に塗り分けることで,イメージ化を図りました。
その結果,8の段のかけ算は子どもたちの予想通りに4種類あることが分かりました。予想が当たった子どもたちは自信満々です。
それと同時に,「おもしろいことがあります」と声があがります。
「上の段のかけられる数が1,2,3,4と1ずつ増えている」
「下の段のかけられる数は,7,6,5,4と1ずつ減っている」
「それって,6の段も同じになっている」
「7の段も同じだよ。すごいね」
子どもたちは8の段で見つけた合体かけ算の秘密が,他の段にも当てはまるのかと場面を拡張して考えていきました。こんな考え方ができる姿も素敵ですね。