2021年2月10日水曜日

箱作の一工夫

 2年生「はこの形」の学習です。箱の面を紙に写し取り,それらを組み立てていくことで,箱を完成させる学習があります。直方体,立方体の2つのタイプの箱作りに取り組みます。

箱を作る活動はそれだけでも子どもたちは,喜んで取り組みます。しかし,それだけでは十分に図形の構成要素に子どもが目を向けることができません。

そこで,完成した箱が何かに見えるように(例えば「列車」),展開図状態の時に模様を描くことを子どもたちに投げかけます。目的意識をより明確に持たせるのです。

すると,子どもたちは展開図状態の時に向かい合う面がどこに位置付くのかを意識して模様を描いていきます。例えば電車であれば,天井のパンタグラフがある反対側は,車輪のある面になる必要があるからです。

展開図状態のままでも,完成した面の位置関係がイメージできる子どももいれば,1つの面に模様を描いたあと,展開図を簡単に組み立てて反対の面がどこに位置付くのかを慎重に確認する子どももいました。このような活動を繰り返していくことで,図形の構成要素をイメージ化していくことができるのです。

実際に手を動かし,目でしっかりと観察し,頭でじっくりと考えることで,面の位置関係をじっくりと把握していくことを,模様作りを通して愉しみながら取り組むことができました。