2年生の子どもたちに,次のように投げかけます。
「1〜9999の中からラッキーナンバーを探そう」
子どもたちは,上記の中から1つの数字をカードに書きます。それをホワイトボードに貼ります。ラッキーナンバーがどの数字になるのかは,全員のカードが貼られた後に発表します。
今回のラッキーナンバーは,
「大きい方から14番目の数」
と発表します。
最初に子どもたちが考えたのは,最も大きい数字カード探しでした。ホワイトボードには31枚のカードらバラバラに貼られています。その中から最大値を探すのは一苦労でした。ようやく見つかった最大値は「9988」でした。
しかし,これだけではラッキーナンバーを決めることはできません。次に子どもたちが考えたのは,2番目に大きい数字カード探しです。その際,次のような声があがります。
「千の位を見て探せばいい」
「もし,千の位が9で同じなら,百の位の数字で比べればいい」
「百の位も同じなら十の位,十の位も同じなら一の位で比べればいい」
数字カードの大きさを比べていく視点が生まれてきました。子どもたちが見つけた視点で,2番目に大きい数字カードを探していきます。「9730」が見つかりました。
しかし,ラッキーナンバーは大きい方から14番目です。まだまだ先は長いのです。カードはバラバラのままでホワイトボードに貼られたままです。すると,
「千の位が同じカードをまとめると簡単」
と声があがります。
そこで,代表の子どもにカードをまとめさせることにしました。最初にまとめたのは,九千台と八千台のカードです。これに該当するカードは3枚。最初は単に3枚を集めただけでしたが,途中から「9157→8888→8181」の順にカードを並べ替えます。大きい順に整理した方が,ラッキーナンバーを見つけやすくなると気がついたのです。
その後,この気付きをもとに全てのカードを順に並べ替えていきます。「7777」とカードに書く子どもがたくさんいましたが,これは残念ながら14番目ではありませんでした。大きい方から14番目のラッキーナンバーは「2468」でした。
数の大きさ比べの視点を,ラッキーナンバーゲームを通して見つけ整理していく時間となりました。
本実践は,「板書で見る全単元・全授業のすべて 2年下」(東洋館出版社)を参考にしています。