2022年1月10日月曜日

全国算数授業研究大会が終わりました

 2年ぶりの全国算数授業研究大会が終わりました。オンラインという形式ではありましたが,300名を超える先生方に参加いただきました。ありがとうございました。

私と兵庫の久保田先生のペア対談には120名の先生方にご参加をいただきました。ありがとうございました。また,最後の見方・考え方シンポジウムでも,発表の機会をいただきました。見方・考え方を意識した授業が十分に学校現場に浸透していない現実があります。それに対して,私のクラスの2本の授業を例にしながら提案させていただきました。見方・考え方に重点を当てた授業が先生方のクラスでも充実していっていただけることを期待しています。

さて,東京学芸大の山田先生の公開授業提案も行われました。3年生の「小数」単元でした。パネルディスカッションの時間帯にチャットでご意見をあげてくださった方が多くいらっしゃいましたが,気になったことがあります。

本研究大会は,「研修会」ではなく「研究大会」です。今回は,見方・考え方を引き出す指導法の研究を行う「研究大会」です。従って,山田先生の授業について意見を述べる際には,自分の代案を述べる必要があります。パネラーの昭和学院小の平川先生は,ご自分の代案を提案されながら,山田先生の教材設定についてご意見を述べていました。

残念ながら,単なる意見や感想だけをチャットにあげている方がいました。授業者は真剣勝負で授業を構想し,授業を公開しています。意見を述べる際には,参会者も真剣勝負で自分の代案を考えてから発表することが大切です。

このスタンスは,全国算数授業研究会設立当初からのものです。次回は,8月9~11日の東京大会の予定です。代案を考えながら授業を参観いただき,また貴重なご意見を頂戴したいと考えています。


そうそう,3年生「小数」の導入場面は1月17日に和歌山で私も公開授業を行います。山田先生とは全く異なる導入です。私は,小数を子どもは知らないという前提で授業を行います。さて,どうなりますやら・・・。