前回の小数アップダウンゲーム結果が,予想外の引き分けになったことで,授業後も子どもたちの追究が続きました。その中の一つが,「ジャンケンをしてアップダウンした2人の得点の合計は,いつも5点になっている」という発見でした。
この発見を次の算数の時間に発表します。昨日のノートのゲームの途中経過を確認します。するとどの子どもたちも2人の合計点が,いずれの回も5点になることが分かりました。
すると今度は,(2.5点ではない)他の数でスタートしても,同じ数になるのかなあ」という疑問が沸いてきます。そこで,3.5点をスタート得点として,ゲームを始めることにしました。3.5点の場合は,2人の合計得点は7点です。何回目のじゃんけんでも2人の得点合計が7点なら,前述の発見には汎用性があることになります。
早速ゲームをスタートします。1回目のじゃんけんが終わると,「やっぱり7点になった」と喜びの声が聞こえてきます。その後,何回じゃんけんをしても合計7点のきまりは当てはまりました。また,2回戦の結果の差も今回も引き分けになりました。
この結果を見た子どもからは,次の声が聞こえてきます。
「切りがいい数だから引き分けなのかなあ?」
「5.1とか3.7とか中途半端だと引き分けにならないかも」
そこで,5.1点をスタートで実験を行います。結果は・・・,やはり引き分けになりました。
どんな数でスタートしても,結果は引き分けになってしまう不思議なゲームでした。