2022年1月13日木曜日

ブロックつかみゲーム第2弾

 3年生「小数」の学習で,ブロックゲットゲームを行っていました。今回は,その第2弾です。子どもたちに,次のように投げかけます。

「1.2に近い方が勝ちゲームをしよう」

子どもからは,「だったら12個取ったらいいんだ」と声があがります。ブロック1個は0.1点です。12個なら1.2点となります。前回の学習を活かしたすばらしい声です。

今回は,前回と異なりブロックを掴む時間を3秒に短縮しました。ハラハラドキドキ感を高めるためです。残りのルールは,前回と同じです。

早速ゲームを始めます。代表の子どもが目をつぶって,利き手とは反対の手でブロックを掴みます。最初の子どもが掴んだのは,5個のブロックです。点数化すると0.5点になります。この点数を見た子どもから,「0.7点だ」と差を求めた声が聞こえてきました。頭の中で計算して差を求めたようです。しかし,まだ差についての意識が十分にもてていない子どももいます。

そこで,「本当に0.7点なの? 本当ですか?」と子どもに投げ返します。すると,子どもたちから声があがります。

「ひきざんすればいいんだよ」

「1.2−0.5の式になるよ」

式化のアイディアが,子どもから生まれてきました。さらに次の声が続きます。

「筆算したら,簡単に分かるよ」

今度は,筆算のアイディアが生まれてきました。そこで,「筆算は,どうやって書くの?ノートに書いてみて」と,子どもたちに投げ返します。子どもたちがノートに筆算を書いていきます。さらに,代表の子どもが前でその説明を行います。

「小数第一位の2から5は引けない。だから,一の位から10借りる。12−8で4・・・」

これまでの整数の筆算と同じように説明を行いました。しかし,まだなんとなく分かった状態です。そこで,先ずは「10借りるって言ったけど,何を10個借りるのですか」と尋ねます。

「0.1が10個」

小数第一位に繰り下げる数の意味が明確になりました。続けて,「今までの筆算は一の位から計算してたよね。なんでこの筆算は小数第一位から計算しているの」と尋ねます。

「繰り下がりがあるから,小数第一位から計算する」

「1.2−0.5を一の位から計算したとしたら,一の位は1−0で答えは1。次に小数第一位を計算します。2から5が引けないから,一の位から借りたいけど,もう一の位の数字はない。だから借りられなくなって計算できない。だから小数第一位から計算する」

ゲームを通して,繰り下がりのある小数の計算の仕方を考えた20分間の算数でした。(行事の関係で1時間確保できなかったため)