前回の学習で子どもたちが作成した,西小・東小の給食調べ結果を円グラフに対して,「分かりにくい」と声があがりました。そこで,その声の意味をじっくりと共有することからスタートしました。
「差が分かりにくい」
「差が小さいと分かりにくい」
「あげパンとラーメンは逆になっている」
「東小は2位があげパンで3位がラーメン。西小は2位がラーメンで3位があげパン」
「逆だから分かりにくい」
「だったら,順番を揃えたらいい」
「あげパンのスタート位置が西小と東小で違っているから分かりにくい」
多くのわかりにくさの要因が発表されました。そこで,帯グラフに表現することで,これらのわかりにくさが解消されるのかを実験することにしました。
先ずは,東小の帯グラフを完成させます。次に,西小の帯グラフに取り組みます。そのとき,「順番は?」と声があがります。1位は両校ともカレーです。しかし,2位は異なります。この事実から生まれてきた声です。
「順番が違うから分かりにくいんだから,順番は揃えて方がいいよ」
この声で,西小の順番は東小に揃えることにしました。
両校の帯グラフが完成すると,「分かりやすい」「すごくいい」と声が聞こえてきました。円グラフの問題点が,帯グラフを使うことで,一気に解消されたようです。
さらに,上下の帯グラフの各種類を点線で結ぶ子どもも生まれてきました。社会科学習で目にしたことがあるようです。点線を入れることで,「差が分かりやすくなる」との声が聞こえてきました。