子どもたちに,次のように投げかけます。
「西小と東小の好きな給食調べの2本の帯グラフを,1本にしてみよう」
当初,子どもたちは「そんなの簡単」と考えていました。
「たして,2で割ればいいよ」
「平均と同じだよ」
「カレーは40%と20%だから,平均なら30%」
この考えでよさそうです。ところが「だめじゃない?」と声があがります。
「例えば,東小の人数が200人ならカレーが好きな人は80人。西小の人数が100人ならカレーが好きな人は20人。合計は100人。2つの学校の人数の合計は300人。計算すると33.333・・・%」
「本当だ! 数が違う」
「これってオセロと同じだ。ますの数が違ったら,そのままで比べられなかった」
例示の数値が出てきたことで,平均で考えてはいけないことが一気に見えてきました。具体例を使う考え方のよさが実感できました。さらに,割合学習の導入で出合ったオセロの場面が想起されてきました。すばらしい発想が生まれてきました。
つまり,実際の人数を求めて,割合を計算してからでないと2校を合わせた帯グラフは完成しないということです。よい気づきが生まれてきました。よくある間違いパターンを,子どもたちは自力で乗り越えていきました。
後半は,割合を計算して帯グラフを完成させていきました!