「1m60円のリボンがあります。4.7mでは何円ですか」
この問題を出題します。式は60×4.7です。しかし,このままでは計算できないので,かける数を10倍して計算します。答えは2820ですが,先ほど10倍して計算したので10でわります。
ここまでは前回の学習でも取り組んでいます。その後,「60×4.7を筆算にしたら?」と投げかけます。計算ではなく,筆算の書き方を訪ねます。
子どもから生まれてきたのは,板書の2通りです。グーの筆算の気持ちを考えさせます。
「位を揃えた」
「小数点を揃えた」
これまでの既習の加減乗の筆算と同じように位取りを意識した筆算です。この視点で考えると,パーの筆算は位がずれています。しかし,この筆算について子どもたちは次のように説明します。
「位が揃っていないよ」
「いいんだよ。借金して10倍すると,60×47の式になる」
「60×47とみて計算するから,これでいいんだよ」
「でも最後に借金を返すから,答えを10でわる」
60×4.7を整数の計算に置き換えて計算するから,パーの筆算形式でよいとする考えです。
その後,グーの方法でも計算します。ところが,うまくいきません。結局,60.0×4.7と見なして計算するとうまくいくことが見えてきました。その場合は,かけられる数・かける数を両方とも10倍する借金をします。最後は,両者の借金を返すので100で答えをわります。こうなると,パーの計算と同じことをしていることになります。これは「大変」という声がたくさんあがってきました。