かけ算の学習2時間目です。
子どもたちに「かけ算の式を絵でかけるかな?」と投げかけます。
1問目は3×2の式を絵で表現します。この場面を,子どもたちは
右のように表しました。「○を区切る線があると,式が分かりやすくなる」ことに気付きました。
2問目の式は,5×2。3問目の式は2×5です。いずれも,左のような図で式を表すことができます。
これら2つの式を図で表した後,子どもの中から「おもしろいことがある」と声があがりました。子どもが見つけたおもしろいこととは何でしょうか?
「横で見ると5×2に見えて,縦で見ると2×5に見える」
縦2列,横5列の○だと考え,そこに区切り線を入れなければ,○の図から2種類の式が見えてくるという指摘です。
この説明を聞いた子どもから,「本当だ」「おもしろい」と声があがります。このおもしろさの発見から,「○の図は切り方で式が変わる」ということが見えてきます。
ところが,この発見に対して「それは,たまたまかもしれない」という声が聞こえてきます。
まだ,実験したのは1事例です。1事例だけの結果から,結論を導き出すのは早急過ぎるという見方です。このような見方ができることは,理数教育では大切な視点です。
すると,今度は次の声が聞こえてきます。
「あれ,①も同じになっているよ」