2023年9月12日火曜日

掴みどりで20を作る!

 「ブロックを3回掴んでぴったり20を作ろう」と子どもたちに投げかけます。3人の子どもが順にブロックが入った袋の中に手を入れます。3人が掴み取ったブロックの合計が20に近い方が勝ちというゲームです。

このゲームは,繰り上がりのあるたし算と3口の計算単元の布石としても位置付いています。

先攻のスターチームの1人目が1個のブロックを掴みます。この時点で,先を予想する素敵な声が聞こえてきました。

「次は,たくさんとればいい」

「あと19個とればいい」

「3人いるから,19とっちゃだめだよ」

「18個までならいいよ」

ぴったり20になるための掴み取りの個数を考えた声です。その後,ゲームを進めます。2人目が3個を掴みます。1+3で4個です。3人目が4個を掴みます。4+4で8個です。

後攻のライオンチームの1人目が3個を掴みます。2人目は4個を掴みます。ここまでで,3+4で7個になります。3人目が一気に8個を掴みます。7+8の場面ですが,繰り上がりのたし算は未習です。そこで,2回目までのブロックに3回目の8個のブロックを追加で並べていきます。追加の最初の3個を,2人目までの7個の右側に代表の子が置いていきました。4個目をどこに置くのかを考えさせました。

「下に置く」

「だって,10の固まりができるから」

「前にも似たのをやった。8月31日に10の固まりと2に分けたよ」

「十の位と一の位に分けたから,それと同じだよ」

2週間ほど前の学習場面を,ノートを使うことで想起し,その内容を活用して考え方を作り上げることができました。位取りを意識したかつての学習場面が想起されたことで,子どもたちも10の固まりとバラ(一の位)に分けてブロックを並べるよさを実感することができました。

その後もゲームを進めていきました。2回戦ではスターチームが,なんと20ぴったりの合計数を掴み取ることができました!