2023年9月5日火曜日

じゃんけんぴょんぴょんゲームからたしざんのきまり発見へ!

 子どもたちに「じゃんけんぴょんぴょんゲームをしよう」と投げかけます。ホワイトボードに0〜20までの数直線をかきます。0のスタートラインに青と赤の磁石を貼ります。教室を2チーム分けます。じゃんけんをして,パーで勝つと3個,チョキだと2個,グーだと1個磁石が進んでいきます。先に20に到達したチームの勝ちです。

子どもたちがじゃんけんをしていきます。磁石を動かして,現在位置を確かめます。その後,その位置を式表記できるという声が生まれてきます。そこで,じゃんけんを行う度に,現在位置を式表記していきます。

この式が複数板書されたとき,「おもしろいことがあります」と声があがります。ここまでにおもしろいことなんてあるのでしょうか?

「0+2=2なら,後ろから2−2をすると最初の0になる」

たし算の確かめ算につながる見方です。実はこの見方は,引き算に出合ったときにも子どもから生まれてきたものでした。類似の見方は,類似の場面で表出してくるのですね。

ここで私は,「それってたまたまでしょ」と子どもに投げかけます。すると,「違う」「他のもなってる」「全部なっている」という猛烈な抗議の声があがります。そこで,他の式にも先ほどのきまりが当てはまるのかを確認していきます。その結果,すべての式にきまりが当てはまることが見えてきました。

その後,ゲームを進めていきますが,その度に,式表記と前述の確かめ算のきまりが当てはまることも確認していきました。

10を超えるたし算の計算練習をゲームを通して進めるだけではなく,確かめ算のきまりの一般化も図ることができた1時間となりました。

本実践は「板書シリーズ1年上」東洋館出版社の実践を参考にしています。