子どもたちに,「教室の縦と横,長いのはどちら?」と投げかけます。本校の教室は正方形に近い形状です。そのため,子どもたちの予想にもズレが生まれました。
さて,子どもの予想を尋ねる前,K子が両手を教室前方に向けて右から左へと動かしている姿がありました。そこで,子どもたちにK子の気持ちを読解させることにしました。
「教室の縦と横はくっつけられないから,数えている」
「なにを数えているの?」
「手の数で調べているんだよ」
「例えば,横が15個で縦が17個だとしたら,縦が長いってことだね」
任意単位を使って長さを数値化するよさを,子どもたちが発見していくことができました。さらに,子どもの声は続きます。
「でもさあ,大きい手の人と小さい手の人がいるからだめだよ」
「小さい手だと数が多くなる」
「だったら,(教師用)定規を使ったらいいよ」
「みんなが持っている定規でもいいね」
長さを調べる任意単位の道具の長さが一定でなければいけないことを,子どもたちは話し合いを通して明らかにしていきました。
その後,全員が持っている筆箱を並べることで,縦と横の長さを比べる実験を行いました。この実験の最中,A子が「ズレている」と言いながら筆箱をまっすぐにしている姿が見えました。そこで,この姿の意味を読解させます。
「斜めにするときちんと調べられないよ」
「斜めにならないように,まっすぐにしないとだめだよ」
複数の長さを比較する際には,それらを直線状にしなければ正しく測定ができないことが見えてきました。
子どもたちの測定の結果,横は筆箱33個分,縦は34個分でした。つまり,縦が筆箱1個分だけ長いことが分かりました。任意単位の必要性,数値化のよさ,任意単位よる測定方法と,長さを比較する際の見方・考え方を引き出すことができた1時間でした。