2023年11月17日金曜日

今までと違う!

 

 子どもたち「12-5の式なる問題を作ろう」と投げかけます。問題が完成した子どもの中から,3人にその問題文を板書してもらいました。

①みかんが12個あります。3時に5個食べました。残りは何個になりましたか。
②藤の花が12本咲いています。5本誰かに抜かれました。何本ありますか。
③車が12台止まっています。自転車が5台止まっています。どちらの方が何台多いですか。

①から③と順に問題文を確認していきました。③の問題文を確認すると同時に,「今までと違う」と声があがります。①②の問題との質の違いに気が付いたのです。減る問題から,違いの問題へと変化したのです。この声は鋭い声です。
違いの問題は,数日前に学習していたので,すぐにこの違和感は乗り越えられると考えていました。ところが・・・。

「『多い』って書いてあるから,これはたしざんだね」
「そうだ,たしざんだ」
「え? それは違うよ」

なんとここで「たしざん」だという声が聞こえてきました。しかも,かなりの数にのぼりました。やはり1年生の学びは簡単には進みませんねえ。

その後,11月10日の学習を振り返る声が生まれます。
「『はとが9羽,すずめが16羽いました。どちらが何羽多いですか』の問題と同じだよ。だからひき算だよ」
「車の単位は台。自転車も単位は台。だから比べられる」
「どちらが何台多いと聞いているから,ひきざんだよ」
「たしざんだと,12+5=17だ。車が17台多いは変だ」

たし算の声が生まれてきたことで,違いの問題の意味を改めて考えることができました。

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