「小さい方が勝ちゲームをしよう」と子どもたちに投げかけます。
クラスを2チームに分け,代表者が交互に計算カードを箱からり出します。答えが小さい方が1ポイントです。
最初に引かれたのは「11−5」のカードです。それと同時に,「あー」という声が聞こえてきました。そこで,この声の意味を読解していきます。
「少し大きい数だからだよ」
「相手が1だったら,負けるよ」
「1だけじゃないよ。2,3,4,5でも負けるよ」
「でも,7,8,9なら勝てるよ」
「負ける数の1,2,3,4,5は5個あるけど,勝てる数は7,8,9の3個。5個の方が多いから負けるよ」
子どもたちはひきざんの答えの種類を,くじで引かれた答えの6と比較しながら考えることができました。種類数で考えると,後攻のハムスターチームがかなり有利だと考えられます。
ハムスターチームが計算カードを引きます。引かれたのは「14−8」です。なんと多くの子どもの予想を裏切る同点のカードが引かれました。奇跡です!
2回戦はハムスターチームが「17−8」を引きます。答えは9です。「もう負けた」という声がハムスターチームから,聞こえてきます。この声を読解します。
「9より大きい数はないよ」
「1,2,3,4,5,6,7,8を相手が出したら勝つよ」
ここでも答えの9と残りの答えの種類を比べて,ハムスターチームが勝てない理由を説明してきました。
ライオンチームがカードを引きます。なんと「16−7」を引きます。またもや同点。2回連続の奇跡です。子どもからは,「ずっと奇跡?」「仲良しなんだ」というかわいい声が聞こえてきました。
その後もゲームを続けますが,奇跡はここまででした!