2024年7月18日木曜日

テストの平均

子どもたちに次の問題を提示します。
「関太君のお母さんがテストの合計が750点を超えたらお小遣いをアップすると言っています。関太君は次に何点をとったらいいですか」
この問題文だけでは,次にとる点数は見えません。「今までの得点は?」「回数は何回?」などの質問の声があがります。
そこでテストの回数が「6回」だったことを知らせます。しかし,回数が分かってもまだ問題は解決しません。次に聞こえてきたのは,「6回の平均を教えて」という声でした。
平均が70点であったことを知らせます。すると,次の声が聞こえてきます。
「70×6で420点」
「次では絶対に無理」
次の段階を見据えた声が聞こえてきます。一方,まだこの声の意味が見えない子どももいます。そこで,まずは「70×6」の式の意味を読解していきます。
「平均が70点だから,それが6回あるということ」
「均していくと,70,70,70,70,70,70をとったということ」
「だから,70×6で420点」
「次に100点とっても合計は520点だから,750点にはならないよ」
「2回でも3回でも無理。4回しないとダメだよ」
「全部100点なら400点だから820点」
「でも,それって大変」

「70×6」の式を読解することで,あと何回のテストでクリアできるのかが見えてきました。しかし,あと4回で100点を取り続けることは大変そうです。そこで,次のように尋ねます。
「あと4回で最低何点とったらいいのかな?」
子どもたちが計算していきます。
「750-420=330点があと必要」
「だから,330÷4で82.5点」
「これならできそう」

2問目も平均を活用した問題を考えました。身近なテストの点数を題材として取り上げることで,子どもたちも興味をもって取り組むことができました。