2024年7月6日土曜日

ブーメランは敷き詰められる?

 子どもたちに「合同な図形を隙間なく並べられるかな」と投げかけます。

この問題から,子どもたちの話がスタートします。

「パズルみたい」

「隙間があるのもあるかも」

「正方形なら隙間はないよ」

「三角形はどうかな?」

「多分いける」

三角形は敷き詰められそうだと,多くの子どもは考えます。しかし,数人の子どもたちは敷き詰められないかもしれないと考えます。そこで,実験で確かめます。結果は敷き詰められました。

次に聞こえてたのが,次の声です。

「四角形もできるよ」

「四角形は2つの三角形に分けられるのだから,敷き詰められる」

「でも,斜めの四角はできるかな?」

「ブーメランみたいなのはできるかな?」

多くの四角形は,敷き詰められそうなイメージが子どもにあります。しかし,ブーメラン型という特殊な形の場合は,敷き詰められないのではないかという子どもが増えてきました。

そこで,ブーメラン型を実験です。実験が始まってしばらくすると,次の声が聞こえてきました。

「できる気がしない」

「だって,穴が空いているから」

特殊過ぎる形状に,白旗をあげる子どももいました。ところがしばらくすると,「できました」の声が聞こえてきました。写真のように並べることで,隙間が埋まります。

最後に,三角形・四角形が敷き詰められる秘密を見つけていきます。敷き詰めた図形の頂点が集まっているところに,赤い磁石置きます。すると「分かった」と声があがります。

「四角形の角の合計は360度。そして,丸のところには四角形の全部の頂点が集まっているから360度になる」

「1周して360度だから隙間ができないんだ」

「三角形も丸のところが360度になっている」

敷き詰めを通して,図形の内角の和との学習を関連付けた見方を引き出すことができた時間でした。