2024年6月10日月曜日
基準量を意識する
2024年6月8日土曜日
比例はあるかな?
2024年6月7日金曜日
式が見えない・・・
子どもたちに,次のように投げかけます。
「AとBの2本のゴムがあります。伸ばすとそれぞれ次のようになりました。何倍に伸びたでしょう」
Aのゴムデータを提示します。4.8mが7.2mへと伸びました。子どもたちはノートに向かって計算を始めます。ところが,しばらくすると「どう計算するの?」という戸惑いの声が聞こえてきました。この声の意味を読解します。
「式が分からないってことだよ」
「7.2÷4.8なのか4.8÷7.2なのか決められないんだよ」
わり算の式になることは見えています。しかし,わられる数・わる数の数値を決められないことが戸惑いの原因でした。
すると「4ます関係表にしたらいいよ」と声があがります。これまでの問題解決で困ったときに使ってきた必殺アイテムです。
子どもたちが4ます関係表をノートに書き,式を見つけていきます。ところがまたしても「まってまって」と,戸惑いの声があがります。戸惑いの原因を尋ねます。
「4.8mと7.2mは分かる。でも,後が分からない」
「3つ目の数字がない」
これまでに子どもたちが取り組んだ問題文には,必ず3つの数字がありました。ところが,この問題場面にはそれは存在しません。すると,次の声があがります。
「7.2mの下が□倍だよ」
3つ目の数字ではなく問われている部分の「□倍」という声があがります。「何倍の伸びたのでしょう」と問われています。そこから「□倍」の声が生まれてきました。この部分が見えると,4.8mの下も見えてきます。
「分かった。1倍だ」
「どういうこと?」
「だって4.8mはそのままってことだから1倍だよ」
もとの長さが4.8mなので,ここが1倍になります。これで4ます関係表が完成しました。これで式が見えてきます・・・。
ところがです。困っている子どもたちが多くいます。「赤ちゃんが入らない」と声があがります。比例関係を表す矢印がうまく入れられないのです。4.8mを7.2mにするための式がすぐに見えてきません。これまではこの部分の式はすぐに見えました。困りました。
すると2人の子どもが,両腕を上下に動かすジェスチャーをしているのが見えました。このジェスチャーの意味を読解します。
「分かった!縦だ」
「縦?」
「縦ならいける」
比例関係を横ではなく,縦で見つけたのです。4.8mを1とみなすためには4.8÷4.8と計算します。同じ比例関係式が4ます関係表の反対側にも位置付きます。これで式が見えてきます。7.2÷4.8と計算すれば,何倍かが分かります。
しかし,4ます関係表に縦方向に式を見出すのは初めての経験です。そこで,この見方が偶然なのかを尋ねます。1/5程の子どもは半信半疑です。
4.5mのテープが6.2mに伸びた場合を考えます。この問題も4ます関係表に整理します。比例関係はやはり縦方向だとすぐに見出すことができました。
4ます関係表の新しい使い方に出合った1時間でした。
あまりが変!
2024年6月6日木曜日
高知を訪問!
昨日は高知の小学校を訪問しました。17学級の算数授業を参観し,その後は,私が3年生に「三角形」の授業を行いました。とてもかわいい子どもたちでした。「ジェスチャーの女神」と私が名付けた女の子は,授業後に「私がジェスチャーしたら,先生は絶対に指してくれるよね」とうれしそうに言いに来てくれました。子どもの素直さ・かわいさは日本中同じですね!
2024年6月4日火曜日
上から2桁・・・
子どもたちに次の問題を提示します。
「1.8mで1.2㎏のソースかつ棒があります。1mでは何㎏ですか」
4ます関係表を使って,式を求めます。1.2÷1.8という式が見えてきます。この後,子どもたちはこの計算を進めます。
計算が始まってしばらくすと,「割れない」「同じ答えが続く」「割り切れない」と声があがります。答えが「0.666・・・」となり小数点以下に6が永遠に続くのです。
この結果を見た子どもから,次の声があがります。
「それなら四捨五入したらいいよ」
「約になるね」
「でも,何の位で四捨五入するの?」
概数で表すアイディアが生まれてきました。しかし,概数の範囲を確定しないと四捨五入はできません。子どもからは2種類の声が生まれてきました。
最初の声は「四捨五入して小数第二位まで求める」でした。この視点だと「約0.67」になります。
もう一つの視点が「上から2桁の概数にする」でした。ところが,この視点では考えにズレが生まれました。「0.7」と「0.67」です。
一の位の0をスタートにしたら0.7,小数第一位をスタートにしたら0.67と概数が変わってしまいます。果たして,どちらの考え方がよいのでしょうか。
子どもたちの話し合いは,一の位の0を意味があるものと捉えるのか否かで判断が分かれました。話し合いは二転三転しましたが,子どもたちが納得したのは次の説明でした。
「もし1.67という数があるとしたら,この一の位の1は1個あるということだから意味がある。でも,0.67の0はそもそもないものだから意味はない。だから小数第一位の6から数える」
「1.67を10倍すると16.7になる。最初の一の位の1には意味があるから,10倍しても残る。でも,0.67を10倍すると6.7になる。最初の一の位の0は消えた。最初の0には意味がないから消えた。だから,0.67を数え始めるのは小数第一位の6から」
この説明に子どもたちも大いに納得しました。形式的に,一の位が0の場合の「上から2桁」のスタートの位置を教えることは簡単です。しかし,それでは論理的思考は育ちません。このような学習過程が大切ですね。
2024年6月3日月曜日
きまりがあります!
次のように子どもたちに投げかけます。
「商が割られる数より大きくなる式を引いたら当たりゲームをしよう」
この問題文では,状況がうまくイメージできない子どももいます。
「6÷2=3だから外れ」
「6÷0.2=30だから当たり」
具体的な式が子どもから生まれてきました。具体例があることで,問題場面のイメージ化ができました。この段階で「きまりがあります」という声が聞こえてきました。しかし,この段階ではまだその声は取り上げませんでした。
実際のゲームを始めます。代表の子どもがカードを引きます。引かれたのは「2.2÷0.11」でした。カードを見た子どもからは,「よし!」「1より小さい」などの声が聞こえてきました。勝利を確信した声やきまりに気づいた声です。しかし,式を見てもすぐに当たりかどうかが分からない子どももいます。そこで,実際に計算をして答えを確かめます。
答えは「20」です。割られる数の「2.2」よりも大きくなりました。当たりです。この結果から,きまりに気づく声が生まれてきました。
「きまりがあるよ」
「わる数が1よりも小さいと,商は大きくなるんだよ」
「似ているのをかけ算でもやったね。5月21日にやった小数のかけ算は,1より小さい数をかけると,積も小さくなるでその勉強と似ている」
「でも,それって反対の関係になっている」
「かけ算は増えるけど,わり算は減るでしょ。だから反対になるんだよ」
割る数が1よりも小さいと,商が割られる数よりも大きくなるきまりに気づく声が生まれてきました。さらにこの声をきっかけに,類似の学習を小数のかけ算でも取り組んだことなどが想起されてきました。既習がつながるよき学びの姿が生まれてきました。
しかし,このきまりに完全な自信を持っている子どもはこの時点では7割ほどです。実験した事例がまだ1事例だからです。
そこで,相手チームのカードを引きます。「3.136÷0.64」が引かれました。先ほどのきまり通りなら,当たりのカードです。喜んでいる子どもたちですが,実際に計算を行い商を確かめます。
結果は「4.9」です。わられる数よりも大きくなったので当たりのカードです。やはり,子どもたちが見つけたきまりは正しかったようです。
その後もゲームを続けます。カードのわる数の大きさによって,「やったー」「終わったー」などの悲喜こもごもの声が聞こえてきました。
本実践は東洋館出版社「板書シリーズ」を参考にしています。