子どもたちが通学している関西4県の混み具合を考えさせました。
大阪が最も混んでいると全員が予想しました。一方,意見が分かれたのが2番目に混んでいる県です。兵庫と京都に予想が分かれました。
そこで,どちらの県が混んでいるのかを考えます。子どもたちが計算を始めると,「どっちがどっち?」という声が聞こえてきました。この声の意味を読解していきます。
「4ます表にしたときに,基にする場所で悩んでいる」
「1にするのを,面積にするか人数にするかだ」
1となる基準をどちらにするのかで悩んだのです。この場合は,どちらを基準にしても計算自体を進めることはできます。
そこで,自分で基準を設定し考えていくとにしました。
京都の場合,1人当たりで計算すると,0.00182㎢。1㎢当たりで計算すると,549人です。
兵庫の場合,1人当たりで計算すると,0.0015㎢。1㎢当たりで計算すると,638人です。
この2つのデータを比べることで,子どもたちは「1㎢当たりで比べた方が分かりやすい」「1人あたりは,数が小さすぎて分かりにくい」「1㎢当たりで比べたると,大きい答えが混んでいるから分かりやすい」と1㎢当たりで考える方が分かりやすいことに気づいていきました。この視点が人口密度です。子どもたちが社会科学習でも見慣れている数値です。