子どもたちに,次の問題を提示します。
「消費税10%を含めて定価693円の筆があります。この時の消費税は何%ですか」
一部の子どもたちが,「693×0.1=69.3(円)」と計算していました。そこで,この式を書いた気持ちを読解します。
「693円の10%だから,0.1倍した」
「でも,それは違うよ」
「もとが違うよ」
「もとの値段に消費税10%の値段がたされた値段が693円だよ」
「図に描くと分かるよ」
子どもたちは図を使って,693円の中に消費税10%の金額が含まれていることを理解していきます。この693円の構造が見えてくると,693円が1倍ではなく,消費税10%を含めた1.1倍であることが見えてきます。
この関係が見えれば,あとは4ます関係表を活用することで立式も見えてきます。
今回はハードルの高い割合問題に取り組みました。ほとんどの問題で子どもたちは,4ます関係表を活用しながら問題に取り組んでいきました。