2023年5月13日土曜日

何番目?

子どもたちに「どこにいるでしょう」となげかけ,蛇が一部だけ隠れた画像を提示します。一斉に子どもから,声があがります。
「左から3番目」
「右から5番目」
基準となる位置を意識した声が生まれてきました。

次に,パンダが2匹隠れた画像を提示します。今度は,次の声が聞こえてきました。
「左から1番目と2番目だ」
蛇の問題での説明をもとにした声です。この説明で,パンダの位置を正しく表現することができます。
一方,次の声も聞こえてきました。
「違うよ。『め』は1匹だけだよ」
この声を共有するのは,時間がかかりましたがていねいに進めます。
「1番目は,パンダ1匹。2番目もパンダ1匹」
「目」が付く説明では,1匹分のパンダしか示せないということです。
「だから,左から2番と言えばいい」
「左から2番」という説明は厳密には正しい表現ではありませんが,この気持ちもクラス全体で共有していきます。「左から2ますにパンダがいる」という意味です。これなら,一度に2匹分の説明ができます。


次の問題では,犬を3匹提示しました。今度は,先ほどの説明を生かした声があがってきました。
「右から3番」
これなら一気に説明ができます。直前の学びを生かせる子どもたちの姿に,びっくりです。

その後,コアラを提示します。これには「真ん中」と声があがります。「真ん中ってなに?」の私の問いかけに生まれてきたのが,次の声です。
「3個と3個の間」
左に3ます,右に3ます,その間にはさまれた場所が真ん中という説明です。数字を使ってわかりやすく説明ができました。