2023年5月16日火曜日

どんなお話ですか?

子どもたちに「どんなお話ですか」と尋ね,金魚が左右の小さな水槽にいる画像を提示します。先ずは,この画像をお話にします。
「金魚が左に3匹います。右に2匹います」
このようなお話ができました。
次に,この金魚が大きな水槽に入る画像を提示します。この画像も,お話にします。
「水槽が小さすぎて。大きい水槽に入れます。3匹と2匹を合わせて5匹なりました」
概ね,このようなお話が子どもから生まれてきました。前記のお話には「合わせて」という言葉が入っています。この言葉を使ってお話を作っている子どもは僅かでした。
そこで,「合わせてってなに?」と子どもに尋ねます。すると,ある子どもが両手を挙げ,その左右の手を真ん中で合わせるジェスチャーをしていました。その動きを,全員に見てもらうことにしました。この動きの意味を読解していきます。
「左手に3があって,右手に2がある。それが真ん中で合わさるということ」
「真ん中で5匹になる」
「全部で5匹になる」
「合体するってこと」
「合わせる」という言葉の意味を,ジェスチャーを使うことで共有化していきました。このような動きがあると,加法の「合併」の意味をよりよく理解していくことができます。

その後,たし算の式表現などを教えていきます。たし算の入り口の授業でした。