2023年10月5日木曜日

亀の甲良の模様

 「亀の甲良の丸は全部で何個ありますか」と尋ね,右の亀の画像を提示します。多くの子どもたちは,丸の数を一斉に数えます。「10個」あることはすぐに分かります。このとき,「3が3つある」と声が聞こえます。この声をきっかけに,声が続きます。

「だから9個だ」

「でも,まだ1個あるから9+1だよ」

自然に式表現が生まれてきました。この式の声が,次の声へとつながります。

「3+3+3で9だよ」

「1つの式にしたら,3+3+3+1だ」

「前までは3つの式だけど,今日は4つだ」

丸の総数を式化する見方が生まれてきました。

ところで,子どもたちは1本の式にまとめた「3+3+3+1」の式の中の「3+3+3」をどのようにイメージしているのでしょうか。半分ほどの子どもは,横に3個ずつが3列とイメージしました。残りの子どもたちは,縦に3個ずつが3列とイメージしました。

子どもたちからは,「まだ他にも式がある」と声があがります。「6+3+1」という式が発表されます。この式の各数字のイメージを尋ねます。ここでも,横に3分割と縦に3分割の見方が生まれてきました。これらは,先ほどの「3+3+3+1」とも共通する見方です。

さらに「3+4+3」という式も発表されました。式発表と同時に「分かりやすい」と声があがります。では,この式の各数字のイメージはどのようなものなのでしょうか。この式の場合は,縦に3分割のイメージであることが分かりました。それと同時に,「さっきの縦のやつと同じだ」という声が聞こえてきました。

式は多様でも,そこに使われている見方・考え方には共通点があることが見えた時間となりました。