「だから9個だ」
「でも,まだ1個あるから9+1だよ」
自然に式表現が生まれてきました。この式の声が,次の声へとつながります。
「3+3+3で9だよ」
「1つの式にしたら,3+3+3+1だ」
「前までは3つの式だけど,今日は4つだ」
丸の総数を式化する見方が生まれてきました。
ところで,子どもたちは1本の式にまとめた「3+3+3+1」の式の中の「3+3+3」をどのようにイメージしているのでしょうか。半分ほどの子どもは,横に3個ずつが3列とイメージしました。残りの子どもたちは,縦に3個ずつが3列とイメージしました。
子どもたちからは,「まだ他にも式がある」と声があがります。「6+3+1」という式が発表されます。この式の各数字のイメージを尋ねます。ここでも,横に3分割と縦に3分割の見方が生まれてきました。これらは,先ほどの「3+3+3+1」とも共通する見方です。
さらに「3+4+3」という式も発表されました。式発表と同時に「分かりやすい」と声があがります。では,この式の各数字のイメージはどのようなものなのでしょうか。この式の場合は,縦に3分割のイメージであることが分かりました。それと同時に,「さっきの縦のやつと同じだ」という声が聞こえてきました。
式は多様でも,そこに使われている見方・考え方には共通点があることが見えた時間となりました。