2023年10月2日月曜日

0はいるの?

 

 子どもたちに「的当ての合計点を求めよう」と子どもたちに投げかけます。
 1問目は,1点,3点,3点と矢が順に当たります。式は,「1+3+3」と表記できます。この式には2つの3が出てきます。この3について子どもたちは,次のように説明してきます。
「2つの3は意味が違うよ」
「左の3は青の矢で,右の3は黄色の矢だよ」
的当ての順番と式の順番を対応させる必要があることが,話し合いを通して確認できました。ここまでは,前時の復習です。
 2問目は,1点,3点,0点と矢が順に当たります。子どもたちがノートに書いていた式は2種類ありました。そこで,「みんなの式は2種類ありました。自分とは違う式には,どんな式があったと思う?」と尋ねます。多くの子どもは3口の式を書いていたので,「1+3=4」という式が発表されました。この式を見た子どもたちが,自然に話し合いを始めます。
「0はいらないもんね」
「0はたしても増えないから,0はいらないね」
「どっちでもいいね」
「答えは変わらないから,0はいらないのかな」
「0はいるよ。前にもやったよ」
「1+3+0なら絶対に3回やっている。でも,1+3なら2回やったと思われる」
「さっきの①の問題も同じだったよ。数字が3個あるから,3回やったと分かる。②も3回やったんだから,数字は3個いる」

3つの数字を使って式を書くことには意味があることが,話し合いを通して明らかとなりました。
3問目では,0+3+0になる的当て場面を提示ます。この式には2つの0が出てきます。この0にも,「1回目の0」と「3回目の0」と意味のあることを説明することができました。
問題場面の意味と式表記の意味を考えることで,0を表記する必要性について考えていくことできました。