生活科で朝顔を育てました。花が咲いた後に収穫した種を使って授業を行いました。
「朝顔の種は何個ありますか」
子どもたちに尋ねます。4人1チームで,種の合計数を調べさせました。
前時に10ずつ数えるよさを学習しています。私の想定では,10個ずつ種をまとめて固まりを作っていくと考えていました。しかし,子どもは私の思い描くようには行動しません。
「1,2,3・・・23,24・・・45,46」
1個ずつ数えていくのです。単に数えるだけなら,これが自然な姿なのかもしれませんね。
そこで,しばらく子どもの様子を見守ることにしました。子どもたちは,種を調べます。しかし,その合計数に自信がないのでしょう。何度も数え直す姿が見えてきました。こんなことを繰り返している中で,ペットボトルキャップに種を入れているチームを発見しました。
そこで,このチームの数え方の写真(下板書中央)を提示します。
「このチームの気持ちは分かりますか?」
この行動の背景の気持ちを読解させました。
「昨日の10でまとめると分かりやすいから,10ずつまとめている」(S子)
「白のキャップに10個入ってる」
「10が4個で40個」
「オレンジが6個だから,46個」
「なるほどねえ」
S子は「昨日の」という言葉を使って,前時の学習とつなげる説明を始めました。このように自然に既習の内容とつなげる声が生まれてくるのが素敵ですね。1年生でも,自然に既習に戻ることができるのです。
この後は,10個の固まりを作る調べ方で再度,種の数を調べました。
この中で,100を超える種があることが分かりました。そこで,「10が10個集まると100」になることや,前時の位取りの部屋の学習で子どもの中から生まれた,「十の位の部屋の左には百の位の部屋がありそうだ」の予想通りに百の位の部屋があることを学んでいきました。