「大きい方が勝つ数字を作ろう」
子どもたちに投げかけます。クラスを2チームに分けます。代表が前に出てきて,裏向きの数字カードを1枚ずつ表にしていきます。その数字カードを,その都度,一の位か十の位に置きます。置く位置を変更することは,途中でできません。合計2枚のカードを表にして,数字が大きい方が勝ちというルールです。
1回戦では,ホワイトタイガーチームが,「7」を引きました。このカードを見た相手チームから「やばい」と声があがります。
そこで,この「やばい」と声をあげた気持ちを読解します。
「100の半分の50よりも大きい数だから」
「(相手チームが)勝つには,80か90を出すしかないから」
子どもたちは,「7」を十の位に置くという前提で説明を行いました。この説明を通して,十の位で数の大小判断ができることも徐々に明らかになってきました。
相手チームのドジャースチームが引いたカードは「2」でした。当然ですが,これは一の位に置きます。その後,2枚目のカードを引きます。最終的に,ホワイトタイガーチーム「73」,ドジャースチーム「52」の数字が完成しました。この結果を見た子どもたちが,話し始めます。
「十の位も一の位も,ホワイトタイガーが大きい」
「十の位は20違うね」
「でも,十の位を見たら勝負が決まるよ」
「もし73と72なら十の位は同点。そういうときは,一の位を見たらどちらが大きいか分かる」
「ホワイトタイガーが73じゃなくて,37と数字カードを置いてくれたら,ドジャースは勝てたよ」
ゲームを通して,数の大小比較を進める位取りの見方を,子どもたちが例示を行うことで明らかにしていくことができた1時間でした。