2024年1月18日木曜日

パターンブロックは何個かな?

 20をこえる数の学習を進めています。子どもたちに,次のように投げかけます。

「10個ずつまとめると,本当に数えやすいのかな?」

多くの子どもは,「10個ずつ」は数えやすいと声を上げます。

「だって,10,20,30となるから数えやすい」

「ぴったりの数だから数えやすい」

「10個ずつだと,十の位だけ数が変わって,一の位は0で変わらないから数えやすい」

「10ずつ増えていくから,数えやすい」

「それに速く数えられるよ」

数が増えていく際の,位ごとの数の変化を分析的に捉えることができました。また,計算のしやすさだけではなく,数える速さの視点も生まれてきました。

一方,「9個ずつ」という声が聞こえてきました。この声に対して,次の声があがります。

「中途半端だから数えにくいよ」

「ぴったりの数じゃないから,面倒だよ」

「9→18→27となるから数えにくい」

「あれ,一の位は9,8,7で1ずつ減って,十の位は1,2で1ずつ増えてる」

「それなら分かりやすいかも・・・」

分かりにくいと声のあがった9個ずつですが,累加のきまりが見えてくることで「分かりやすいかも」と考える子どもも増えてきました。

また,「20個ずつ」という声も聞こえてきました。子どもからは,「実験したら分かる」と声があがります。


そこで,2人で協力してパターンブロックの数を調べます。自分が調べやすい数え方で実験を行います。10個ずつ,9個ずつ,20個ずつと子どもたちは,実験を進めます。

調べ終えたペアから,その数を板書します。最終的には,板書写真のような結果となりました。調べ終えた子どもたちに,感じたことを聞きます。

「10個は速くできた」

「10個は数えやすい」

「10,20,30と数えるから,簡単だった」

「9個は数えにくかった」

「10でぴったりじゃないから,10,20,30と言えないから数えにくい」

「20はいいと思ったけど,ちょっと数えにくかった」

「少し時間がかかった」

これらの声が聞こえてきました。最終的には,「10は便利」という声が子どもたちから聞こえてきました。実際にパターンブロックを数えることで,10個ずつ数えるよさを実感した1時間となりました。