「アップ・ダウンじゃんけんゲームをしよう」
子どもたちに投げかけます。クラスを2チームに分けます。代表が前に出て,じゃんけんを行います。パーだと10点,チョキだと5点,グーだと1点が増えるか減るかします。
1回戦はアップゲームです。両チーム20点からスタートします。じゃんけんで勝ったチームの得点がアップしていきます。ゲームの途中で両チームの得点が,30対31になる場面がありました。ここで自然に子どもから声があがります。
「1点差になった」
「十の位は同じだから,一の位で比べたらいい」
「一の位は,1と0だから1点差だ」
得点差を比べることは,自然に引き算練習をしていることになります。ここでの声は,引き算の計算の仕方を説明していることにもつながります。
2回戦はダウンゲームです。両チーム100点からスタートします。じゃんけんで勝ったチームの得点がダウンしていきます。ゲームの途中で,95点から10点減る場面がありました。すぐに「85点」と声があがりました。そこで,計算の速さの理由を尋ねます。
「5と0がないと思って,9から1を引いて8」
「十の位の90から10を引いて80」
「一の位はそのまま5」
「5−0をして5だから,90と5で95」
2年生の加減の計算につながる見方が生まれてきました。
ゲームをしながらたくさんの計算練習を進めた時間でした。