2024年9月2日月曜日

リズム打ちからきまりを見つける!

クラスを2グループに分け,3拍子と4拍子のリズム打ちをしようと投げかけます。子どもたちは「音楽ですか?」と頭に?マークが浮かんでいます。

各チームで練習した後,2グループ同時にリズム打ちを行います。リズム打ちが始まりしばらくすると,両者のリズムが揃う場所がありました。「12回目だ」と回数に着目する声があがります。一方,「なんで重なるの?」という疑問の声もあがります。バラバラのリズムなのに,そのリズムが揃う場所があることが不思議なのです。

そこで,「本当に12回目に揃うの?」と投げかけます。すると「図を描いたら分かる」と声があがります。その図は,板書の中央部分のものです。この図を,全員で読解していきます。

「上は3拍子で下は4拍子のリズム」

「1,2,3・・・で12回目に×が揃う」

「次は24回目で揃う」

「だって,12回目までと同じのが,右隣にもう1セットつながるから24回目に揃う」

「その次も,もう1セットつながるから,36回目になる」

見えない12という数を,具体的な図に置き換えることで,2回目・3回目にリズム打ちが揃う場所があることも見えてきました。

この読解活動の中から「他のリズムでもできるよ」と声があがります。5拍子・3拍子で実験します。今回は図で揃う場所を確認してから,リズム打ちを行いました。子どもたちが図から見い出した15回目が,実際の実験でも確かめられました。

倍数・公倍数の導入授業の1コマです。

本授業は,手島勝朗先生の実践を参考にしています。