パターンブロックつかみどりを行いました。教室を2つに分けて、代表の子どもが指2本を使って、袋の中のブロックをつかみ出します。その合計が得点になります。
1回戦は、1/2オザと1/6オザが取り出されました。この合計は、1/2を3/6に変身することで、3/6+1/6で4/6と計算を進めていくことができます。
2回戦は袋の中のブロックを変えました。取り出されたのは、4/4と1/3です。しかし、このたし算に対して「できない」と声があがってきました。そこでこの声の意味を読解します。
「さっきは、分母の2を倍にしたら計算ができた」
「でも、今のは2を倍にしても3にはできない」
「3を倍にしても2にはできない」
1問目はたされる数を倍分することで、分母を揃えることができました。ところが、今回の場合はたされる数を倍分しても、分母を揃えることはできません。だから「できない」と声があがったのです。では、この場合のたし算はできないのでしょうか?
子どもから次の声があがりました。
「最小公倍数にしたらいいんだよ」
「2と3だから6にしたらいいんだよ」
「12/6と2/6にしたら計算できるよ」
「たしたら2と2/6になるね」
「でも、小さくできるよ。2/6は1/3にできるよ」
「分母と分子を2でわればいいね」
両方の分母を計算しないと、分母が揃わない分数の計算の仕方を考えていきました。この過程で、通分の考え方だけではなく約分の考え方も生まれてきました。分数つかみどりゲームを通して、倍分・通分・約分の見方が生まれてきた1時間となりました。